INTRODUCTION
光学部品(レンズ・ミラー・プリズム・フィルター・コンタクトレンズ・金型等)の表面精度、及び
曲率精度の判断の基準として用いられます。光学現場に於いてはニュートン板・
ニュートン原器・原器・球面原器・基準原器・基準球面等と呼称されています。
使用方法
原器と被測定面のゴミを良く取り除き、両者を重ね合わせます。(fig1)
その境界面に僅かな隙間があるとき、透過光と反射光との干渉が生じ干渉縞が
観測されます。この干渉縞を*ニュートンリング(Fringe Newtonring)と呼び、
そのパターン形状により被測定面の形状を知ることが出来ます。
fig1
製作手順について
スフェロメーター(fig2,fig3,fig4)球面計
による曲率(R)の測定作業と並行して凹,凸2枚(平面は3枚)を重ね合わせながら球面度を判断し製作します。
親原器(マスター):最初に製作された凹,凸の1組を親原器と呼びます。
子原器(コピー):工場で使用する面(レンズの凹凸とは反対の面)を子原器(コピー・工場原器と呼びます。
*****老婆心*****
高いR精度が要求される親原器は外径の大きい原器を製作することが肝要ですが、
現実の現場ではコストの兼ね合いでレンズと同径の親を作り、凹凸の片方を子原器として代用しています。
従って量産レンズの合わせ面は、それぞれ子原器として使用する事になり摩耗も進みますので、
予めコピー様の原器(凹凸どちらか片方)を用意する事をお薦め致します。
JIS B7433JIS B 7433に於いては:ニュートンゲージと名称を統一しています。
又、R値の精度・使用目的により校正・基本・常用ニュートンゲージを定めています。