生後2ヶ月少しで我が家にやってきたミルキーですが、やんちゃどころか、小さな暴れん坊でした。ほんとに女の子かしらと思うほどです。鋭い乳歯で、人の手ばかりでなく、何でも噛むこと、噛むこと、手当たり次第でした。叱られてもちっともへこたれません。子犬らしいのは、人が恋しくてあらゆるところについてきたがることだけです。今はそんな面影はありませんが、最初の半年の苦労話をご披露しましょう。笑ってやってください。 |
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目 次 |
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6 1歳になるまで(病院編) 7 1歳になるまで(しつけ編) 8 1歳以降 |
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ミルキーが生後9週になったときにTさん宅に引き取りに行きました。2月16日ころです。道中雪が多くて大変でしたが、明るいうちに連れ帰りたかったので、前日の夕方に出発し、長野市で一泊し、朝9時ころ七尾に到着しました。せっかく七尾に来たのに、Tさんとの挨拶もそこそこにミルキーを受け取り、慌ただしく東京に向けて出発しました。体重は5キロほどあったでしょうか。車に乗るのも初めてだし、母親の優優と離れるし、途中で泣き出すかなと思ったのですが、おとなしく寝ていました。高速道路のパーキングでウエスティーと遊びましたが、ちょうど同じくらいの大きさだった気がします。 |
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翌日、サッカーボールのおもちゃを与えたら、とても喜びました。ペットショップにたくさん置いてあるおもちゃの意味が理解できました。でも、ミルキーは、鋭い歯で、笛の部分を集中的に攻撃して、たちまち壊してしまうのでした。 |
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ハウス 高さ1メートルの丈夫な木製のサークルでしたが、ミルキーはさっそくがりがりと齧りだしました。それに人が外出すると、いても立ってもいられないのか、サークルの上部にとうてい届かないはずなのに脱出するのです。これではイカンと、今度は高さ160センチのスチール製のケージを購入しました。このケージは広さが一坪もあるので、我が家の狭いリビングのほとんどがケージで占領されることになりました。さすがのミルキーさんも脱出はできないようです。 トイレ 最初はサークル内にトイレシーツを敷いただけでした。失敗することが多く、ついにサークル内全体にシーツを敷き詰めました。こうすると失敗しないのですが(当然でしょ!)、ミルキーは決まった場所を認識できません。それに帰宅すると白い体が黄金に染まっていたりするのです。ホワイトシェパードではなく、イエローシェパードでは困ります。我が家は日中はミルキーが留守番をするので、早急に対策を考えなくてはなりません。 ペットドア そこで、スチールパイプのサークルの一部を金ノコで切断し、ベランダに面したサッシ窓にペットドア付きのスペーサーを入れて、サークルとペットドアまでを木製の廊下で結びました。サッシ窓の取り付け位置が床よりも15センチくらい上にあるため、小さく足腰もしっかりしていないミルキーはうまくベランダに出られません。やっと出られても中に入れなかったりしました。そこで、ペットドアの内側、外側に階段を作ってやり、やっと行き来できるようになったのです。 水飲み容器 長時間留守にするので、ミルキーの飲料水の問題も解決しなければなりません。最初はプラスティックのバケツにたっぷり水を入れておきました。何日かはよかったのですが、そのうちバケツを噛みだしました。それから、おもちゃを自分でバケツの中に落とし頭全体を水に突っ込んで拾うという遊びを編み出しました。そんな遊びをしていたのか、留守中にバケツを倒してしまいました。これではいかん、ミルキーの干物ができてしまう・・。 ペットドア2 ペットドアは、イギリス製のもので、内側と外側のドアが磁石で合体するシステムにより、雨や風が吹き込まないような仕組みになっています。でも、ある日ミルキーが齧りだし、何回か修理しましたが、ついにご臨終となりました。同じサイズのドアを購入すればいいのですが、ミルキーに壊されないよう自作しました。 トイレその2 ミルキーは通常はベランダでうんちやおしっこをします。散歩デビュー後しばらくは外で排泄できず、一定の時間が経つと必死に家へ帰ろうとするのでした。帰ると一目散にベランダに駆け込み、しゃがむのです。これでは長い散歩ができないし、車で遠出もできません。でも、足腰が強くなり遠くまで散歩するようになると、家まで我慢できないようになって、自然に外でできるようになりました。いったん外で排泄するようになると、気持ちいいなあと思うんでしょうか。 ケージの床 スチールのサークルの床は最初はベランダと同じプラスティックのすのこを組み合わせていました。すのこの下は、水がこぼれてもいいように、ペットシーツを全面に敷きました。当初はいいのですが、与えられたおもちゃに飽きてくると、まずプラスティックのすのこをばらばらにして、噛みだします。毎日、毎日すのこを修復して、組み立て直しました。でも、体が大きくなってくると、破壊も大規模になり、ついには下に敷いてあるシーツまでばらばらにする始末です。帰宅すると、こちらの顔色から怒ってるなと察して、何が悪いのかわからないままスイマセンのポーズ(顔伏せの状態)をとります。 毎日、毎日の繰り返しを断つため、いろいろ考えました。当初は大理石のプレートを敷き詰めようかとも考えたのですが、予算が高すぎます。ホームセンターに行ったら、縦90センチ、横30センチ、厚み1センチちょいのコンクリートのプレートがありました。このプレートは中空状態なので軽く丈夫で、しかも12枚でケージにぴったり敷き詰められます。それから、厚さ3、4ミリで90センチ四方の中空のプラスティック板を4枚買い、まずこれを敷き詰め、ガムテープで各板を固定し、次いでコンクリート板を敷き詰めました。この組み合わせは成功しました。破壊する手がかりというか、足がかりというものが全くないし、一番いいのは夏でも涼しく、暑がりのミルキーの体をよく冷やしてくれるのです。このページのトップへ |
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最初の外出 ミルキーが我が家に来てから2週間後に、だっこして外に連れ出しました。ワクチンプログラムが完了していませんが、それまで待っていたら社会化ができないような気がしたからです。外の空気をふんふん嗅ぎながら、心配そうに抱かれていました。そりゃそうでしょう。静かな七尾から、東京にしては静かにしても家が建て込んでいて、配達の車やバイクが行き来してるんですから。電車の音や商店ののぼりが風にはためく音にびっくりしてました。 ミルキーのお散歩 ワクチンが完了して、ミルキーは自分の足で近所を散歩しました。だっこされているときより、いろいろな物音に敏感に反応します。店先ののぼりが風でばたばた音をたてるだけで、びくっとしたり、道路の落ち葉が動くだけで追いかけようとします。びっくりすると家に帰ろうとしますが、なだめて音などになれさせました。 散歩で困ったこと 散歩で困ったことは、まず怖がって、家に帰ろうとして動かなくなってしまうことです。これには、5メートルまで伸縮するリードで、先に歩いていってしまうことで対処しました。ミルキーさん、慌ててついてきます。 |
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最初の食事 ミルキーが我が家で最初に食べたものは、砂肝ジャーキーです。正確に言うと、七尾から我が家への車中で食べたものですが・・・。ブリーダーのTさん宅を朝10時くらいに出発したときは、朝ご飯を食べたあとなので、おなかがパンパンになっていましたが、途中のパーキングでウンチをしてから、おなかが空いたようです。そこで、とりあえず砂肝ジャーキーがあったので、二つ三つやりました。初めての味覚だったようで、固いのに気にいったようです。あとでペットショップの人から、最初に砂肝ジャーキーなんてあげたら、それ以上のおいしいものなんてないですよと言われちゃいました。 ミルキーの食事について説明する前に、1歳になるまでの体重の変化を紹介しましょう。ミルキーの体重変動表へ フードについて 最初は、七尾から連れて来たときにブリーダーさんからいただいたベディグリーチャムをやりましたが、しばらくしてから、アイムスのユカヌバのパピー用にしました。単に高いほうが気を使って作ってあるのかなという程度の動機です。 サプリメントについて 皮膚の湿疹がミルキーの弱点で、なんとかしてやりたいと思い、吉岡でフードを注文するときに、ときどきサプリメントも注文します。胡麻と昆布の粉末、乾燥ニンニクの粉末、キチンキトサン、プロポリスなどです。効き目があるのかどうか分かりませんが、安価なので、よく購入します(2004.1.1)。 間食について 主たるフード以外には、煮干し、ヒメタラや白身魚とポテト、トマトでできたビスケット(森乳)を与えてます。小さい頃は砂肝ジャーキーとか与えてましたが、1歳以降はなるべく自然に近いものを与えるようにしてます。 人間の食べ物について(人よりも先に食事を与えると、しつけ上の問題があるか) 我が家では、人間よりも先にミルキーのご飯が始まります。飼い主の帰宅が遅く、お腹をすかせているし、飼い主が先に食事すると、胃が刺激されて、空腹の胃に胃酸がたまり、吐いたりするので、先に与えるようにしています。 |
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最初の診察 ミルキーが我が家に来てから、すぐに健康診断と検便をしに、病院に行きました。病院は車で20分くらいのところに あります。体温計をお尻にぷすりと刺され、診察台の上で神妙にするミルキーでした。 診察台大好き それからは、しょっちゅう病院に行きました。病院に行くと、ほかのワンちゃんも来ていて遊べるので、好きなようです。診察台を見ると、登りたがるのですが、これは2歳になった今も同じです。お医者さんは目を丸くしています。 ワクチン投与とアナフィキラシー お医者さんにワクチンのプログラムを作ってもらい、ワクチン投与を開始しました。ワクチンは、狂犬病と7種混合ワ クチンですが、母親の免疫も残っているので、混合ワクチンは何回か投与する必要があります。最初にワクチンを打ってもらったときはキャンとも言わず、いい子にしていました。晩になってから、何となく顔がふくれたようになりました。 股関節のレントゲン撮影 ミルキーを訓練所に入れようとしたときに、ミルキーが後ろ足を引きずり出したため、訓練所行きを免れました。その とき、股関節が心配だったので、病院でレントゲンを撮ってもらいました。撮影された影像を前にお医者さんが解説してくれましたが、要は大腿骨の先のボールを股関節がきれいにくるんでいるということで、股関節の心配はないということでした。安心しました。その後、ミルキーが足を引きずっていたのは、爪を何かにぶつけて、内出血して腫れていたのが原因と分かりました。飼い主は、訓練所行きがいやなミルキーが仮病を装っているんじゃないかと疑っていましたが、その疑いも晴れました。 アレルギーによるかゆみ 減感作療法
2週間の病院暮らし ミルキーを飼いだしてから、2ヶ月ほどして、ママさんが単身赴任となりました。 シャンプーも病院で |
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