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2005/01/30 (リョーマ×海堂) ただ一緒にいたいだけ。アンタが何をしていたっていい、ただ傍に居たいだけ。そう言うと、海堂先輩は不思議そうな顔をした。眉を寄せて唇を曲げて、理解出来ない風に見下ろしてくる。濡れた髪からポタリと落ちる雫。それが床に届くまでの短い沈黙。この人はいつだってそうだった。自分が納得しない間は内側に閉じこもり、消化できてからようやく口を開く。この潔癖な頑なさがこの人の魅力であり、けれど誤解を生む元でもある。沈黙と凝視が勘違いされ喧嘩になることも多くて、その度にこの人は誰も居ないところで落ち込んだ。部活の後の自主練がいつもよりずっと長くなって、その後グラウンド脇で頭から水を被る。夏が終わる季節になっても時折、びしょ濡れで部室に戻ってくるのに気が付いて、この人の弱いところを知った。一度知ってしまえば気になって、息が白くなってきても水を被るのをやめない姿に胸が痛くなった。何かしたいと思うようになった。この人が楽で居られるように、何か。自分は出来るはずだと考えて、けれど何が出来るのか分からなくて、結局、自分がこの人を傍で見ていただけなのだと理解した。出来ることなら笑った顔を見ていたい。オレが自分の思いをようやく納得した時に、図ったようにこの人がズブ濡れで部室に帰ってくるものだから、どうしようもないものに押し切られて言葉が滑りでた。 冬の、しかも夜の部室は冷える。日差しに暖められた空気はとうに逃げ、簡単な作りの建物にはあちこちから風が入り込む。テニスコートを照らすライトを逆光に、暗い室内に入ってきた人は、やっぱり濡れていた。あまりに予想通りでため息がでる。 こちらの姿は陰に隠れて見えないようで、ひどく無防備な顔をしていた――このまま黙って眺めていようか。ひとりきりの姿を掠め見ることは、とても魅力的に思えた。思わずつばを飲み込む。けれど直ぐにバレてしまうだろうと頭を振り、諦めた。そして代わりにタオルをほうる。薄闇のなかで白いタオルがふわりと広がり、海堂先輩はびくりと身をすくめた。その仕草で少し満足して、次の瞬間に付いた明かりの下でにやりと笑う。 「…………何しやがんだ」 「別に」 「何なんだ」 「頭、拭いたら」 海堂先輩は少し不機嫌に見下ろしてくる。けれど部活中のイラついた、どうしようもなく急いているような雰囲気は無くなっていて、オレはほっとした。海堂先輩はひっかかったオレのタオルを見下ろすと、ためらう視線をよこす。それに頷いて返して、オレは椅子の上で手足を縮めた。ロッカーに向かいかけていた海堂先輩が振り返る。 「寒いならとっとと帰れ」 「別に。かいどーセンパイこそ、寒いんだから止めたらどうッスか」 水なんて被るの、というのは言わなかった。あんまりハッキリ言い過ぎると、却って怒らせてしまったり負担になってしまうのは分かっていた。少しぼかした言い方に、はたして海堂先輩はバツの悪そうな顔になる。別にそんな顔をさせたい訳ではなかった。 「関係、ねぇだろ。本当に何の用なんだ」 「別に」 「…………テメェな。男テニじゃなかったら殴られるぞ」 怒るのと、呆れるのと、そして心配してくれるのが混じった声。こんな声や言葉を吐くから悪いのだとオレは思う。無愛想で荒っぽい仕草に紛れて妙に優しかったりするものだから驚いてしまう。眉をひそめて人を睨みつける割に弱い姿を見せるから心が揺れる。けれどこんなことを言ったら、さらに怒らせて傷つけるだけだった。だから言えない。用事はアンタを見ることなのだとは、とても言えなかった。 すこし間が空いて、海堂先輩はオレに背中を向けて着替えはじめる。しなやかに筋肉の付いた、オレよりも広い背中が蛍光灯にさらされる。何故だか痛々しげなその背中を庇いたいなと思うのに、思うほど負担になっているような自分が悲しかった。海堂先輩が動くたび、肩甲骨と背骨のくぼんだ所に落ちた影が、尖った図形を作る。動き続けるその影は、意思を持つ棘の群れのように見えた。 『とんがった10のお題/有刺鉄線』(「少数お題愛な貴方に色々なお題」水木翠さま提供) 自主練後の夜の部室、というシチュエーションがとても好きです。 いつも皆でわさわさしている所にひとり/ふたりだけというのが萌え。 色々考えてグルグルして下さい。定番だがイロイロしてくれるのも良し。 そして忘れ物を取りに戻った部員が声を聞いて偶然開いていた窓から覗くのだ! 萌えているといえば細菌、じゃない最近、ブリーチ萌えも甚だしいです。 しかして恋次だの白夜だの市丸だのメジャーラインの色男ではなくてですね、 十一番隊のですね、おかっぱナルシストな綾瀬川弓親さんに大変ときめいてます。 うっかり掲示板を借り出してせっせと自家発電に励んでしまうくらい大好きです。 一角×弓親サイトさんがもっと増えてくださらないかなと願う昨今であります。 2005/01/29 劇場版テニスの王子様、見てきました。ええ、もう、たまらん……!! 川崎シネチッタ初日初回、舞台挨拶アリ、喜安・小野坂コントが可愛かった! 映画の中身は噂に違わぬトンデモストーリーでした。声優さんすら笑う。しかし萌える。 リョーガがですね、良いのですよ〜色っぽくて大人でさりげなく優しくて足細くて(え)。 桜吹雪(敵方親玉)×リョーガとか南次郎×リョーガとかリョーマ×リョーガとか、 リョーマ×海堂でリョーガが薫さんにちょっかい出して〜、とかとか色々。 妄想の翼をたくましくさせて頂きました。映像は綺麗だったぞー! でも使い方を大分間違えていたぞー!そんな所も好きさっ。 短編はサービスショットの連続な感じ。スクリーンで同人誌。 背チラ腹チラあたりまえ、「どんどん脱ごう!」という方針に違いない。 特に跡部と手塚の絡みが素晴らしく、会場中が黄色い悲鳴に包まれました。 DVD欲しいDVD欲しいDVD欲しいと呪文のように呟いております。コマ送りで見たい! 本編も短編も至るところで歓声が響いたため(いや自分も響かせました……)、 あんまり台詞はきちんと聞き取れていないところが多いのが残念な所でした。 でも映画は毎日やってますので(置鮎発言)、近いうちにまた観にいきます。 ………だ、だれか南次郎×リョーガを書いてくれないかなあ。読みたい。 web拍手ありがとうございます!はげみになりますvv トップ改装にあわせてアイコンを可愛い子ぶってみました。 2005/01/28 『とんがった10のお題/有刺鉄線』途中まで。加筆修正して上に。 お、おわんない。上手く文字にできない。ぐう。 明日は劇場版の公開日ですね、もう楽しみで仕方ありません。 ちなむさんがね、舞台挨拶の席をとってくれたんですよ、 なんて良い人なんだ。素晴らしい。有難い。有難う。 ちょっと今から興奮しています。予告からもうたまらん。 動きも背景も宜しいようで、えーと、心配なのは脚本だけです。 心配と期待は背中合わせですので、つまり、それだけ楽しみなのですヨ。 先日短期のバイトを決めてきたのですが、 その制服が可愛いのです。ナイトキャップ風の帽子つき。 最初で最後の制服バイトだろうと思われます。楽しみだ……! <web拍手返信> 1月28日4時「小説の空気感が〜」の方:拍手ありがとうございます!嬉しいです。雰囲気、伝わっているでしょうか。ありがたいです。これからも楽しんでいただけるような物をかけるように精進していきます! 2005/01/26 とんがった10のお題/有刺鉄線途中まで。加筆修正して上に。 いや、今週のアニメは良かったです! 作画綺麗だわ少ないながらも薫さんがナイスだわ珍しく桜乃カワイイわ。 <ネタバレ→>リョマがアメリカ行かないと宣言した時、薫さんがいちばん奥手でじっとリョマを見てるのですよね、なんかもう、キター!!!でした。そのあとの「おかしな遠慮しやがって…」なんて言うから大変です。ときめきます。あのあと一体どんな遣り取りが続くのか色々色々色々考えてます。ちくしょう、二人とも可愛い……!<←ネタバレ> 劇場版の予告も綺麗でしたし、最後の花火よろしくアニプリが熱いです。 2005/01/24 大学の学科の友人たち9人と授業終了打ち上げをしたのですが、 何故だか現在、完全にオタバレしています(おお…なんてこったい)。 友人はカラオケでテニスのキャラソンを入れてくれようとします。おおお! 暖かく受け止めてくれることは凄く嬉しいのですが、しかし、なんかこう、 普通の人と自分の受け止め方の違いを思い知ったような気がします。 「わたしも結構テニス好きだよー」と言ってくれる友人の穢れのなさに胸が痛かった! あっけらかんと楽しげにキャラソンを歌ってしまえる友人が眩しくてしかたない、 不純な感情でテニスを愛でる身には非常にキツイ夜でした。もうやんない…。 今週のジャンプ。 テニス。カラーの並びが難しいですね。薫さんと手塚は何を見ているんだろう? 一時異様に線が太くなった時期があったけど、今回のカラーはそんな感じですね。 内容は相変わらずですが、喧嘩っ早い二年生コンビににへらとしました。 いいですねー売られた喧嘩は高値買取。身内意識の強さに萌えます。 ハンタ。今回は気になったです。 アレはどうみても飛影じゃないか!と興奮しきり。 旅団メインで短編描をいてほしいもんだ。 2005/01/23 古いお友達がサイトを再開してた。嬉しい。 彼女の寡黙に可憐に着実に己を貫くスタンスが好きだ。 これがまた可愛いカッコイイ印象的なイラストを描くのです、好きだー。 好きだといえば。最近「バッテリー」を読んでみました。 前から薦められてはいたものの、ハヤリ過ぎてて食指が動かなかったんですが、 いやもう、もっと早く読めばよかった。面白い。話として物凄く奇抜だとか、 心をえぐるような表現があるとか、そういう訳ではないのですが、 中学生の頃ってこうだったよなあと胸が痛くなる感じです。 そんでもって萌え。タイトルからして“バッテリー”で、 ピッチャーとキャッチャーが仲良かったり喧嘩したりするのにときめいて仕方ない。 しかもピッチャーの巧は薫さんとリョーマを足して割らないようなでして。 うっかりハードカバーの四巻を買ってしまいそうな勢いです。 2005/01/21 (仁王×柳生) 幼い頃、一度だけ、ミツバチに刺されたことがあった。その日は友人の家に遊びに行って、庭に積んであったビールケースに目をつけた。そして、それらを並べ飛び石のようにして遊んでいた。他愛ない、子供の遊びだ。けれど長らく放置してあったビールケースには、蜂の巣が出来ていた。それに気付かず勢い良くワタシはケースの上に着地して、途端、足元から蜂が噴出した。突然巣を大きく揺らされて、蜂たちが驚き自らを守ろうとしたのは当然だった。結果、ワタシは半ズボンの足を刺された。パッ、と火が散るような瞬間の痛みと、次いでズキ、ズキ、と規則的な痛みがやってきた。友人の母が気付いてくれ、慌てて救急箱を取りに行く間、ワタシは痛みに座り込んで、半分泣きながら刺されてしまった膝の少し上を見た。驚いた。 刺された場所には白く、時折ビクビクと動く小さなモノがくっついていたからだ。気味が悪くて慌てて取ろうとひっぱると、とんでもなく痛んで、これが蜂の毒針なのだと理解した。その小さなものが動く度にズキズキとした痛みが走って、友人の母がそっと抜き取ってくれるまで、蜂の針とはずいぶん意地悪く出来ているのだと涙を浮かべて眺めていたのを覚えている。 その白いものが、蜂の筋肉であり、針を刺すことでミツバチが絶命することを知ったのはもうしばらく後のことだった。何故命を掛けてまで毒針を打つ必要があるのか、幼心に釈然としない思いがした。 けれど今なら判る。長々とした手紙を書き上げて、封筒に入れて蝋で封をして、フワ、と甘い匂いが鼻先を掠めていったとき、何故だか昔のことを思い出した。それは、今の状況にはあまりにぴったりな思い出だった。柳生は自分のシナプスの優秀さにクスリと笑いが漏れる。これからやることは、ミツバチのそれと似通っていた。 蝋が固まったのを確認してから手紙を尻のポケットにつっこみ、立ち上がると、いつもの癖でコートとマフラーを手にとっていた。引き寄せてしまった暖かい感触に、思わず苦笑してしまう。今はもう必要のないものだった。 軽装のまま、深夜の自宅を、音を立てないようひっそりと抜け出す。扉は出来るだけ丁寧にしめ、すこし心配ではあったが、玄関の鍵はあけたままにした。鍵を掛ける音でみんなが起きてしまわないようにだ。遠くの音がよく響く、静かな夜だった。いや、普段と変わらない夜だったのかもしれない。けれど柳生には全てが初めてだった。深夜の外出、家族に内緒の決断、自分が馬鹿だと思えることを、それでもやってしまう自分自身。後ろめたさを感じたが、それ以上に胸が高鳴った。全て、自分は知るはずの無かった感情だった。知るはずの無かった、どうしようもなく苦しい思いもあった。けれど全てを飲み干して今は、全てが嬉しくて愛しい。 赤いポストに封筒を落とす。カタン、という軽い音。明日の夕方には、きっと相手に届いているだろう。 「……いや、もう今日ですか」 柳生は笑う。この手紙を読んだ人が、何を思うのか、柳生は考えなかった。ただ書きたいことだけを、伝えておきたいことだけと、何も考えずに書いてみた。人を思いやることなく、ただ自分が思うままにすること。それは酷く自由で爽快だった。 傷付いてくれるだろうか。柳生は笑顔のまま、静かな街を歩きながら、けれど少しだけ不安になる。ショックを受けて、傷付いてくれなければ、これから柳生のやることに意味はなかった。あの手紙は、少しでも長く針を内側に食い込ませるための白い肉だった。定期的に針の存在を知らしめて、ズキズキと痛みを伝える、捨て身の悪意――柳生としては、悪意のつもりはないのだが、客観的にみれば悪意そのものだろうと分かっていた。それでもやらずにいられない。こんな衝動も、全て、初めてだった。 鉄橋が見えた。柳生は胸に並ぶくらいの手すりに足を掛けて、5センチほどの幅のところにひょいと立つ。見下ろした先には二本の鉄道。けれどちょうど柳生の下のところは、車両の整備のために場所が開けられていた。柳生はそれを知っていて来たのだが、念のためもう一度確認した。朝に電車が止まってしまうことにはなりませんね、と自分に頷く。笑みが漏れた。 これが柳生の針だった。今までの全てがいとおしく思えた。初めてだった。全部の初めてをくれた人の泣き顔を思いながら、柳生は重心を前にずらした。きちんと頭が下になるのを確認してから、ふわりと体の力を抜いた。 『とんがった10のお題/針』(「少数お題愛な貴方に色々なお題」水木翠さま提供) 草間さかえさんのマンガに「はつこいの死霊」というのがあるんですが、 このタイトルと裏表紙に書いてあるコピーがとても好きです。 「全ての不幸の元は初恋の祟りである。」というのです。 マンガどうこうよりもこの短い言葉だけで胸のあたりがぎゅっとします。 テニスの皆さんも若気の至りに引きずられまくってくれればいい。 大人になっても事あるごとに思い出す自分に嫌気がさせばいい。 つまり薫さんは乾の面影と記憶を全ての事象に引きずって、 リョーマがそれにイライラしてしまえばいいと思っています。 2005/01/20 『とんがった10のお題/針』途中まで、加筆して上に。 電話取り損ねてバイト逃した!くそー……。 短期で割のいいバイトだったのになあ、悲しいです。 時間在るのは今が最後だからやりたいことやっとけよってお告げなのか? でも貯金削るのは嫌だしな、うっかりすると引き篭もるし。ううむどうしようかな…。 2005/01/19 あのですね、なぜ私がボーイズラブが好きかというとですね、 あの世界が究極のジェンダーフリーであるから、なのです。 南野ましろの「天使をください」なんて正になんですが、 男であるとか女であるとかで区分されないんですよ。女性が完全に排除されているから。 キャラクターは性別ではなくて、個人がどうであるかだけが問題になってくる訳です。 これって凄いことです、現実には人が性から解放されることってありえないです。 つまりBLの興隆は女性が女性であることにストレスを感じている証明です。 「君が君だから好きなんだよ」っつーのがBLのお決まり文句ですが、 でもこれが究極のカタルシスだと思うわけです。現実じゃありえね。 このリアリティーのなさがボーイズラブの根幹をなす魅力かと。 ……な感じでどうだろうかよ、ななみちゃん(私信極まる…)。個人的なことで言えばですね、 女子校出身なんで大学入学当時「おんなのこ」として扱われるのが苦痛だったんです。 男女が全く別物として扱われるのが理解出来なくてストレスでいっぱいだった頃に、 転がり落ちるように商業誌のボーイズラブの世界にはまり込みましたです。 BL=心に優しい一種のファンタジー、と捉えてはいかがでしょうか。 これからアニプリみます。たのしみ…!薫!! 2005/01/18 免許とりました。さっそく自宅の車に乗りました。 車庫入れの時に助手席にのっていた母が叫びました。 まあ初心者なんてそんなもんですよね(と開き直ってみる。) でも最近ちょいと更新が止まっている理由は免許ではなくて、 かなり昔のBLゲームに大ハマリしているせいです。「birdie」ってのです。 発売当時はレビュー記事を読んだことがあったくらいだったのですが、 偶々のぞいたファンサイトで特定キャラにほれて、迷った末購入。 喬志という子が可愛かったり可哀相だったりでたまらんです。 こういう、なげやりで優しくて傷だらけの子は、ほんとうに好みでたまらん…! 悟浄さんとかJくんとかヴィンセントとか。あと柳生もこんな感じに見えています。 (ちなみに薫さんは特別すぎて好みでは語れません。) ![]() たかし…!この子が幸せになれるなら他のキャラはどうでも良いくらいに好きだ! 2005/01/14 (リョーマ×海堂) アンタが好きなんだけど。 もう何度目か分からない告白を、リョーマは今日も繰り返した。もう皆帰った後の部室はがらんとして、その声はよく通った。リョーマが居ることなどちっとも気にしないで着替えていた海堂は、視線だけをちらりとリョーマに向けて、けれど直ぐに何事もなかったように目を伏せる。 また失敗か。リョーマはため息を付いて、ずるずると長机にうつ伏せた。一番最初にリョーマが『好きだ』と告げたとき、海堂はしばらく固まったあと、『そういう冗談は嫌いだ』と怒った。リョーマが真剣なのだと言えば、もう一度考え込んで、『そうか』とだけ言った。それ以来、リョーマが何度告白しても、海堂は何も言わない。 「…………テメェは何で残ってんだ」 きちんと袖口のホックまで止めてから、海堂はようやく後輩に声を掛けた。リョーマは突っ伏したまま顔だけを向けて、まだ汗で髪が肌に張り付いている先輩と目を合わせる。そんなのアンタが居るからに決まってるじゃん、というのは、思っていても口には出せない言葉だった。海堂が負担に思うことを今、もう一度言ってしまったら、きっと海堂は逃げる。妙な確信があって、だからリョーマは用意しておいた理由を言った。 「現代文法で、分からないトコがあって。海堂先輩教えてくれない?」 机に伏したままボソボソと言ったリョーマが、海堂には気に食わなかったらしく、すこしだけ眉根が寄った。けれど海堂は無言でリョーマの斜め向かいに腰を下ろし、顎で早く教科書を出せとリョーマを促した。いつもより荒っぽい仕草は、機嫌を損ねた証拠なのだが、やり慣れていない様子がリョーマには何だか可愛らしく思えた。鞄を覗き込む陰に隠れて、リョーマの唇がゆるんだ。 「…………こういうことは、もっとに早く言え。完全下校まで、もう20分ねぇぞ」 “分からないトコ”どころか分かっている所のほうが少ないリョーマの理解度に、海堂は舌打ちしつつも丁寧に説明していく。時々リョーマに活用を唱えさせながら教えていく最中、海堂がぼそりと言った。リョーマはスイマセンっす、と適当に軽く返して海堂に睨まれ、けれどアレ、と思う。 それはつまり、もっと早くに言っていたら、海堂が自主練を早めに切り上げてくれたという事なのだろうか。リョーマが海堂の横顔をぽかんと見た。 「大体こういうのは理由が分からなくても何度も唱えてる内に、なんとなく覚えていくもんだ。…………まあ、お前は帰国だから、ちょっと違うんだろうけどな。赤点の理由にはなんねぇぞ」 海堂はリョーマにクギを指しながら、まっしろな教科書のポイント部分から次々とリョーマに質問を出し、同時に説明を書き込みチェックを入れていく。結局、重要部分のほとんどをリョーマは答えることが出来なくて、海堂はジロリをリョーマを睨み付けた。リョーマが悪びれた様子もなく肩をすくめる。海堂の目がすっと細まると、パチンと硬い音が響いた。ペンの尻で、海堂がリョーマの額を弾いたのだ。リキッドペンの金具部分が海堂の手元から半円を描くように勢いをつけて当たったリョーマは、突然の痛みに言葉も出なかった。思わず長机につっぷすと、代わりに海堂はしらじらしく(本人的には本気で)、「やる気ないんなら、帰るぞ」と言って席を立つ。 それは困る、と少し慌てたリョーマが口を開きかけたとき、海堂が、「これからヒマか」と聞いてきた。それが一体何なのか、リョーマには分からなくて、とりあえずコクリと頷く。すると。 「オレの、去年の試験の問題とか、小テストとかが、まだ家にある。それやるから、参考にして勉強しろ」 「はあ……」 「分かったら行くぞ。じきに正門が閉まる」 さっさと帰り支度を整えて部室の鍵を閉める背中をみながら、同じく急いで支度を整えたリョーマは考える。 『これからヒマ』で『家にある』で『行くぞ』。 告白にはこたえもしないくせに、なんだか耳に甘い言葉ばかりが流れ込んだ。 高い塔の上から、ぷらんと、一房の髪が垂れているような幸運に思える。 リョーマは、これが魔女のかつらではありませんように、と祈りつつ、背を起こし先を歩き始めた先輩のあとをくっついていった。 『とんがった10のお題/塔』(「少数お題愛な貴方に色々なお題」水木翠さま提供) 塔といえば、ラプンツェル。 おそろしいことに、自動車学校は卒業できました。 あとは適正試験を受けにいけば免許取得です。 嬉しい反面、え、ホントにいいの?という感じ。 世の中ってアバウトー、と思いました。 <web拍手返信> 12日08時:桂木さま→愛猫は現在5キロ超の巨猫ですので、ギュッとすると大変重いですよ(笑)!でもあんな親馬鹿にまで反応頂けて嬉しいです、ありがとうございますvvv本猫に伝えさせて頂きます。 2005/01/11 文字表現と絵画表現の可能性と限界について授業で簡単な意見交換会がありまして、 人は同じものを見ても、それぞれ全く違うものを感じ取っているのだなと実感しました。 似たり寄ったりの学力と嗜好と環境をもった集団内でさえあれだけ違うのだから、 ネットではもっと、想像が付かないくらい違うものを感じている人が居るでしょう。 そう考えると、自分の思ったように思ったことが伝わるのは物凄い幸運です。 そして、自分の思ったことを受けて何かを感じてくれる人がいることは、 どういって良いか分からない位に、とてもとても嬉しいことです。 つまり、サイトをやっていて良かったなあと、思う事がまた増えました。 嬉しいの半分、恐縮なの半分、でもやっぱり嬉しい、頑張ろう。 <web拍手返信> 11日10時:桂木さま→拍手を確認する前に日記を拝見させていただいておりまして、突然現れた自分の名前にウワーとなりました。よくぞ見つけてきた私!と拳を握りました。「猫の昼寝」さまですものね、喜んで頂けて嬉しいですvvメルアドもお気付きですか、猫バカがばれてしまいました……猫バカと言いますか親バカと言いますか///薫さんも猫好きですし、何やら因縁めいて嬉しいです。コメントありがとうございました! ![]() 2005/01/10 (仁王×柳生) 貴方の答案用紙には情熱と気迫が足りないのです、と柳生は言った。気迫はともかく情熱にはとんと縁遠そうな柳生から出た言葉に、仁王はぷっと吹き出してしまう。それを見咎めた柳生は、ますます苛立ったように眉を寄せた。 二学期の終わりの日、式だけで帰れる今日の始業は少し遅い。けれど部の朝練はいつもどおりに始まりいつもどおりに終わったので、仁王は柳生を自分のクラスにひっぱりこんで朝の教室にふたりきり、と洒落こんでみた。のだが、期末最終日に早々戻ってきた解答用紙を机に突っ込んでいたのが柳生に見つかり、現在に至ってしまった訳だ。もっとも、ふたりきりに変わりは無いので仁王としては中々悪くない。 「答案用紙というのは、教師への意思表示なのです。分かる問題ならどれだけ完璧に理解出来ているのかを見せて、分からない問題ならどこまで理解出来ていてどこから分からないのか、あるいはどこが分からないのかも分からないのか、きちんと見せるべきなのです。試験というのは、そのためにあるものなんです。……それが何ですが、貴方のこの解答は」 柳生は一息に言ってしまうと、ふうと息をつく。仁王はそれをニヤリと笑って眺めた。コレ、と言って柳生がヒラリと振ったのは、仁王の期末試験の採点済み解答用紙。教科は公民だ。100点満点中61点、平均点は68点。明らかに理系の仁王にとってはそれほど酷い点数という程でもなくて、それは勿論柳生にだって分かっていた。けれど柳生が問題にしているのは点数ではなく、解答用紙から見える仁王の取り組み方のことだった。 仁王の答案用紙は非常にシンプルだった。解答欄が埋まっている場所は朱の丸がつき、その他の部分は空欄に大きなバツがつく。文章解答欄はいづれも真っ白で、消しゴムを使った形跡はない。考えたり、ためらったりした跡はどこにも見られなかった。 分からなくて書けなかった、というなら、柳生だって怒りはしない。けれど仁王は違うのだ。試験の後、部室で問題用紙を広げ皆で答えを確認したときには、今回の試験で96点を取った柳生より少し落ちる位で正解していたのだ。それなのにこの結果は何だと、柳生は仁王を睨みつける。 「オレにはそれが精一杯よ?中途半端は嫌いとね」 柳生を面白がるような笑顔を崩さないまま、仁王はちょっと肩をすくめる。柳生は無言で見下ろして、続きをうながす。 「はっきり分からんもんを何とか書いて、そんでお情けみたいに三角つけられて途中点もらうんは性に合わんよ。間違っているかもしれんことを書きとうない」 「何ですかソレは……」 「カッコイイっしょ?」 仁王が上目遣いに柳生を見上げると、あきれたように笑っていた。仕方ない子供を相手にしたように、ひとしきりクスクス笑うと、柳生は少し考えてから口を開く。 「三角がきらいですか?中途半端が嫌い?」 「んん?うん」 にっこり笑顔で、最終確認のように確かめられる。仁王は何となく嫌な予感がした。 「良い心掛けかもしれませんね。じゃあ仁王くんのためにハッキリしましょうか。恋人か、部活仲間か、赤の他人か。どれだと思います?」 「うん……?」 さらり、と凄いことを聞いた気がして仁王の顔から笑顔が消える。それを見た柳生はますますにっこりして、ちょんちょんちょん、と宙に三つの点を示した。 「今がここだとして、仁王くんはどの頂点に行きたいですか?」 ここ、と言って三点の真ん中あたりを指差した。仁王の嫌いな三角が、お互いの間に現れる。柳生が何を言いたいのか、仁王はなんとなく分かった気がした。 「どの頂点の『恋人』か、オレには分からんのに聞くと?」 「今ならどの頂点も内包してます。でも一度決めてしまったら動かすのは難しいですよ」 仁王は柳生が好きだと、随分前に伝えていた。柳生はこれから考えてみると保留した。まさに今のふたりの状況を、柳生は三角形に例えてみた訳だ。柳生はもういちどニコリと笑う。 「それでも三角はお嫌いですか?答えに自信がないとしても、貴方の努力は示すことができますよ。お情けの途中点では嫌ですか?」 「…………お情けでも、なんでも。おんしの前向きい考えてくれるなら、何でも良い」 仁王は完敗した気分でべしゃりと机にうつぶせた。柳生に態度をハッキリさせろなど言って、上手くいく自信などちっともなかった。柳生はきっと笑っているのだろう、不揃いな息が上から落ちてきていた。 「じゃあ、次からは途中点でも貰えるように頑張ってくださいね」 してやったりと言わんばかり調子に、それでも柳生がこんなに素直に機嫌の良い声を出すのは珍しいと、少し喜んでいる自分がいて、もう笑うしかない仁王だった。 『とんがった10のお題/三角』(「少数お題愛な貴方に色々なお題」水木翠さま提供) 惚れた弱みなにおやぎゅでした。 このふたりは真剣にゲームっぽい関係がいいな。 ひさびさに仁王の口調を書くのに分からなくなって博多弁サイトさんにいったら、 「一日一猫」というものすごい可愛いコンテンツを発見して大喜びです。 あんなに沢山ネコが居るなら福岡に越しても良いと思いました。 いいなあネコのまち。 2005/01/09 (リョーマ×海堂) ぱしん、と鋭く振り払われた。オレはその勢いに、思わず体が竦んでしまった。よろめいた体を支えようと伸ばした、けれど素気無く払われた手はジンジンと傷み始める。あんまり驚いて相手の顔をまじまじと見上げた。視線の先、海堂先輩は、杖にすがってなんとか立っている状態で、けれど物凄く険しい顔でオレを睨んでいる。心底恨まれているような、深くて暗い目つきだった。今までこんな目で人に睨まれたことなど、一度もなかった。 海堂先輩は激しい感情を内側に押さえつけるように唇を噛み締めた。そして、搾り出すように、低い声をさらに低くして言う。 「……来て貰ったことには一応礼を言う。ありがとう。皆にもそう伝えてくれ」 直接礼を言われたのは、初めてだった。例えこんな凄まじい目で睨まれているときであっても、海堂先輩の『ありがとう』は耳に甘かった。オレは耳鳴りのようにその声を脳内でリピートしながら頷く。けれど続いた言葉は、一瞬舞い上がった気持ちをあっというまに突き落とした。 「でも、もう顔を見せるな。オレを心配するのは無意味だと、伝えておいてくれ。オレはもうテニスが出来ない。学校に行けるようになったら、退部届けを出す」 声を荒げるでも、涙を流すでもなく。海堂先輩は、ただいつものようにイライラと面倒臭そうに、必要事項をオレに伝えた。 秋の終わりの、日曜日。晩秋だというのに妙に暑い日で、昼からの休日練習では皆、おかしな天気だとぼやいていた。本当に珍しく海堂先輩が居なかったこともあって、あいつが無断で休んだからこんなことになったんだと、桃先輩が八つ当たりをしていたことをよく覚えている。それを皆で笑った時は、心配なことなど何もないと思っていた。 『昨日、海堂が事故に遭ったそうだ。大事を取ってしばらく学校を休むから部活にも来られないと、本人から連絡があったよ』 翌日の朝練で、竜崎先生がそう伝えたときも、それほど大したことは思わなかった。竜崎先生も、海堂先輩本人が連絡してきたことから、大丈夫だと判断したのだろう。けれどさらに翌日、海堂先輩の母親から担任教師に入った連絡を聞いた彼女は、これ以上はないほど硬い顔をしていた。横断歩道に突っ込んできた自動車から子供を庇って、海堂先輩は自分から自動車にぶつかったそうだと言った。いつもの朝練前のざわめきがピタリとやんだ。その甲斐あって子供も本人も致命傷は避けられたが、子供は肩の骨を折り、海堂先輩は右足の膝から下にダメージを負ったという。“ダメージを負う”という医者的な表現は意味がよく分からなかったが、竜崎先生を見れば良くない状態なことくらい理解出来た。 いかにも海堂先輩らしく、いかにも海堂先輩らしくない話だと思った。自分より弱いものに、無条件で優しい人だと知っていた。けれどテニスに関して、誰より熱心で神経質な人だとも分かっていた。子供を見殺しにしてしまう海堂先輩も、テニスが出来なくなるような危険を冒す海堂先輩も、どちらも想像出来なかった。他人ですら出来ない二択をきっと、海堂先輩は一瞬で選び取ったのだろう。とんでもなく粘り腰の試合をするくせに、大事なところで潔すぎる人。 「――――で、な。部として見舞いをしたいと思うんだ。オレが行くべきだろうけど……まあ、知っての通り、オレが行ったら海堂のヤツ、間違いなく治りが悪くなっちまうわな」 いつの間にか竜崎先生は引っ込んで、今年一年部長を務め上げた桃先輩が前に立っていた。一年間、部長と副部長という一番近い役職についていたにも関わらず、(お互い仕事はきちんとやっているものの)現在までケンカの絶えない桃先輩と海堂先輩を知っている部員たちは、ここでようやくクスリと笑う。押し殺した空気が少しだけ緩んで、桃先輩が僅かだがほっとした表情になる。こういう所を見ると、部長なんだなと今更に実感した。 「で、誰に行ってもらうかってコトで、越前!お前行ってきてくんねぇ?」 「…………………………え。何。なんで」 突然振り向かれ、上から視線を合わされた。てっきり三年の誰かが行くだろうと考えていたため、自分が指名されるとはチラッとも思わなかった。とっさに敬語が抜けた言葉に、後ろのほうから誰かが小突いた。桃先輩は気にしちゃいなかったのだが。 「それはやっぱ、次期部長のお仕事ってヤツじゃねえ?」 簡単に言ってくれたものだった。ひどく嫌な役目だった。 明日の朝、皆に何と伝えればいいのか全く分からなかった。オレは海堂先輩の家から自宅への、そう短くはない道のりを歩く。周りの風景に馴染んではいないが、ランニングの途中に何度か来たことはあった。おかげで初めての海堂先輩の自宅にも迷わず来られた訳だが、今はそれが恨めしい。学校から家までの道なら意識を飛ばして歩ける。まったく知らない道なら迷わないことだけを考えて歩ける。今あるく道はそのどちらでもなくて、頭の一部が手持ち無沙汰で、どうしようもないことばかりを考える。 強さに貪欲な人だった。けれど人と比較したり相手を貶めたりは決してしない人だった。その人があんな目をするのを見なくなかった。周りの全てを恨むような、有刺鉄線をめぐらせたような。妬むような嫉むような……嫉妬する、ような。目の奥ばかりがどす黒くて、そのくせ普段どおりを装うような。 「なにが、ダメージだっつの」 苦しくて、思わず独り言が漏れる。そして、この声がきっかけであるように地面が流れ始めた。向かってきていた犬連れの女性がちらりとオレ見て、足早にすれ違った。前もって、もっとハッキリ言ってくれれば良かったのだ。本当は呑気に見舞いなんて言える状態じゃないことを、言ってくれていれば、オレはあの目を見なくてすんだ、あの目をさせなくてすんだはずだった。 地面が流れる。アスファルトの奔流は止まらない。オレは知っている。人を妬む感情は、すべて自分に撥ね返ってくる性質のものだと。そして今、オレを返して玄関の大きな扉を閉めたあと、自分の部屋に戻って、海堂先輩はあの深くて暗くて、どうしようもなく苦しい目で、自分を見ているのだろう。悔やもうにも悔やめなくて、苦しんでいるのだろう。オレに棘を向けたことで守った内側の弱いところを、自分で傷つけてしまうのだろう。 ごおんと、近いところで夕方の鐘が鳴る。息が切れて、足がもつれて、それでも地面は流れ続ける。オレはもう辛くて苦しくて、涙を流した。きつく払われた指先も、わき腹も、胸も目も、今はただどこもかしこも痛い。 『とんがった10のお題/茨』(「少数お題愛な貴方に色々なお題」水木翠さま提供) ![]() ちょっと描いてみた千石清純(と室町)。 友人が掲示板に清純が好きだと書いてくれた時、 一瞬「……せいじゅんって?」と思ってしまったためです。 あわーこれは薄情すぎるイカンいかんと復習してみたらですね、 山吹が凄くまともで良い学校なのだと気付きました。伴爺がすてき。 押し付けも怒鳴りもせず徐々に誘導する、老練な指導が理想的ですね。 青学は各々の自主性を重んじると言えば格好良いが、ようは野放図……。 竜崎先生、もちょっとしっかりして手塚の負担を軽くしてやれよと思わんでもない。 <web拍手返信> 8日22時:「20%ぐらい〜」の方→たびたびのご来訪ありがとうございます!嬉しいですvvスタージョンですか、SFマガジンで短編を読んだ記憶があります。しかしてそれ以外はないですね…エセSF少女であることがばれました(汗)。ネットでぐるりと調べてみたら何やら面白そうな作家さんですね、お話にあった本を手始めに読んでみたいと思います。お題もがんばっていきます有難うございます! 2005/01/08 再び教習所に通いはじめました…まだ免許とってなかったんです(九月開始)。 282オンリーやら卒論やら冬コミやらに追われてころっと忘れてました。 最後の学生ぐうたら生活満喫中の現在、とうとう母親に叱られました。 というわけで卒前効果測定対策に勉強中です。 母親に叱られて勉強するのなんて十年ぶりです。 相変わらず数字に壊滅的に弱いので泣きそうです。 実は未だに関数の表と式の関係性を納得していません。 なぜ形が数を表せるのでしょうか。私にとって大変な謎です。 近々学校で、「文字表現と絵画表現の可能性と限界」というテーマで討論をします。 お勉強はさておいて、二次創作のオンとオフの差異にも通じるなあと思いまして、 ちょっと考えております。オフは漫画主流だけどオンは文章主流なんですよね。 オフの場合、一期一会の一発勝負的要素から視覚に訴える漫画が求められ、 オンの場合はじっくり腰を据えて探すから文章が求められるのかしらと。 オンとオフでは人気のある絵の傾向もちょっと違う気がしています。 PCとwebは人を変えるのだなあとしみじみ感じております。 そもそもweb公開の日記て、何のために書いているのか不明瞭ですよね。 自分で書いていて何なんですが……こうやって会話口調な訳ですし、 他者に向ける部分を持ちつつ自分を記録することの意味は何か。 つまりは数字から逃避するための言葉遊びです。 あーもーやー……。 2005/01/07 『とんがった10のお題/茨』途中まで。加筆修正して上へ。すいません。 思ったより長くなっております。でも楽しいなあ。 薫さんがエライことになってますがハッピーエンドのスパイスということで。 ずっと妄想しているリョ海大学生パラレルと繋げられるんじゃないかと思い始めてます。 本日は七草でしたねー。穂摘さんはぜったいにやっているでしょう。 そんでもって薫さんは内心、タンパク質が欲しいか思っているのに、間違いない。 育ち盛りの青少年に葉モノのみのお粥は辛いですよね。大変だ。 でも海堂家の冷蔵庫には残り物とか無さそうなイメージ。 生協の宅配を使ってそうなイメージ。堅実で良質。 今夜は空腹を抱えて眠るのでしょうかね、可哀相に! <web拍手返信> 7日23時:「闇の左手〜」の方→あの名作にとんでもない感想を書いてしまってスイマセン!でも再読のきっかけになれたなら嬉しいですv私も以前は「なんてムサイ親父だろう…」と思って読んでいたのですが、「やおらヤオラー研究」さまにて『電柱と電線、どちらが受けか攻めかで萌えられるのがヤオラーだ』という一文に接して開眼(笑)しまして。なんでもアリなんだなと受け入れた後に「闇〜」を再読しましたらえっらい萌えた次第です。周囲にハヤカワを読んでくれる人間が居ないもので、コメントをよせて頂けて本当に嬉しいです。ありがとうございます!あ、ちなみにクリフォード・シマックやらロバート・アスプリンやら神林長平やらにも萌えておりますv 2005/01/06 『とんがった10のお題/茨』途中まで。加筆修正して上へ。 あら、気付けば五日も放置してました。正月ボケ甚だしいです。 時間があると却ってなんにもしなかったりするのですね、何でしょうコレ。 ちなみに今は江戸川乱歩賞受賞作をがーっと通読しようと思いたって実行中。 乱歩賞作品は一癖も二癖もあるヤツばっかで楽しいくて、思わず読みふけります。 でももう若くないのを感じました。一日三冊読むのが限界です。それ以上は頭痛くて…。 新年早々、図書館と自宅にこもる毎日です。我ながら金かかんない生活ですこと。 ちなみに乱歩賞作品一覧はこちら。第二回受賞の早川書房ってのが粋です。 気に入った作品の簡単な感想も書いてみてます。それはこちら。 視点は歪みきっております。 ……そうそう、四日のアニプリSP、見逃してしまいましたよ(泣)。 九時ごろ起きてから新聞を見て愕然としました。ふ、復習しておきたかったよ…! 2005/01/01 あけましておめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 お正月が少し重荷を伴うものになってきました。 面倒くさいと思うことも、少しですがあったりします。 けれど楽しかっただけの頃より色々考えるようになりました。 大人が持っていた負担を少しずつ振り分けられているのかなと考えると、 悪くないとも思えます。早くちゃんと自分の足で立てるようになりたいものです。 なんとなく今年の抱負のような形になりました。今年はこんな感じでいけたらいいなと。 ジャニーズのカウントダウンライブ中継でカツンというグループを見たのですが、 その内のひとりが薫さんに見えて仕方ありませんでした。悪女っぽい薫(……女?)。 ちょっとあの薫さんについて調べてみたいと思います。色っぽく流し目の薫。たらまんな! ちなみにナレーションは置鮎さんでした。さすがジャニーズ、贅沢ですね。 |