ここで材料の紹介。
よくよく見返してみたら、自分が作ろうとしてるタムのサイズについてどこでも触れないまま前のページで8インチと10インチがどーこーなんて言ってしまっているな。。自分が作ろうとしているタムは比較的小さいもので、8インチ(約20センチ)径と10インチ(約25センチ)径のものです。って言ってもわからない人にはぱっと来ないでしょうが。そうだな。。カタログ写真などでよく見かける、バスドラの上に2個付いているようなタムのよくあるサイズは、12インチ(約30センチ)径と13インチ(約33センチ)径のもの。12インチはアナログレコードのLP盤と同じくらいの大きさ。それよりも5〜10センチほど直径が小さいわけだ。あまりいい例えになるようなものが見つからないのでそういうことで。
8インチ |
10インチ |
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ここにきてやっと初公開。これがその素材です。わかる方向けに・・・8"x8"、10"x10"の、6プライ、約4.5ミリのシェルです。
ここから先なんですが、一応注意。ここからはドラム製作というより、塗装や穴あけなど、ある意味日曜大工のエリアに入っていきます。特に、着色をはじめとした塗装の工程に関しては、いろんなサイトを見て回った結果、自分で勝手に編み出した塗装方法なので、この方法で正しいということは、まずないでしょう。ドラムの製作については何度も言うとおり、全くの素人で、本当の塗装工程などわかるはずもありませんので。
要するに「ここで紹介しているのは、あくまでも素人考えによって生み出された一つの方法」でしかないことをご理解ください。つーか、あんまマネしない方がいいと思う。
で、だ。せっかく自分だけのドラムを作る以上、好きな色をつけたい。しかも、せっかくのいい材料でもあるので、木目がわかるようなクリアーカラーで塗りたい。要するに色つきクリアーだ。が、苦悩はここから始まる。そもそも、どんな塗料で、どう塗ればいいのさ?ってことで、まずは、どんな塗料を使うのか。カタログなどを見ていると「ラッカー系塗料」というキーワードを発見。早速検索をかけてみる。すると意外にも身近なものにラッカー系塗料があった。「ガンダムカラー」だ。それの製造元のグンゼから出ているMr.カラーもラッカー系らしい。ふむふむ。これならいろんな色が選べるじゃん、と検索結果を読み進んでいくと意外なオチが。「ガンダムカラー」やMr.カラーなどの「ラッカー塗料」は、いわゆるラッカー塗料だけど、おいらが探しているのとは違った種類のラッカー塗料ということだ。そもそも「ラッカー」という言葉には速く乾くものという意味があるらしく、ぶっちゃけ、速く乾く塗料はみんな一くくりに「ラッカー系塗料」なのだ。この、ガンダムカラーの類の「ラッカー塗料」は、細かく言うと「油性アクリル塗料」というらしい。ミノフスキー粒子の発見並みの衝撃だ。さあ困った。
どこかにもうちょっとヒントはないか。ってことで、そもそもの発端、このシェル(ドラムの、いわゆる「胴」の部分)を買ったお店、カノウプスを再び覗き込む。ほどなくラッカー塗料に関しての記述、「ニトロセルロース系」なるキーワードを発見。「ラッカー ニトロセルロース」で検索をかける。すると出てくる。やはりこのニトロセルロース系塗料、基本的には木材に塗るための塗料のようだが、はじめに気になったのは色の種類。色つきクリアーがない。クリアーは透明のものだけ、色つきクリアー系の物がない。これでは木目が隠れてしまい、趣がない。と、どっかにないかな〜、と塗料メーカーのサイトを見始める。だんだん路線がずれていく。が、それがよかった。あちこち見ているうちに木材を着色するためだけの塗料(というかむしろ染料か)、「ステイン」なるものがあるということを知る。水みたいにゆるゆるの塗料で、それを木材に染み込ませることによって着色するものらしい。木材は、木目部分と木目以外の部分でやや色の違いがある。それは着色した時には色の染み込み方の違いにもなる。よって濃淡の差が出るので、素の状態よりも木目が綺麗に出る。これいい。これにしよう。この上に透明のラッカーを塗ればいいんだ。ということで、着色もなんとかできそうという希望が見えてきた。
どこで買うか。ぱっと思いつく場所がハンズしかなかったので、外出ついでにお買い物。青色のステインと、ニトロセルロース系ラッカー塗料。なんかよく見ると、中塗りのラッカーなんてのがある。その名の通り、下塗りと上塗りの間に塗るんだろう。おいらは着色→下塗り→上塗りくらいにしか考えてないので、下塗りも込みってことで中塗り用(もちろんニトロセルロース系)と上塗り用のラッカー塗料を購入。で、このラッカー塗料、けっこう粘り気があり、ドロドロしている。ラッカー塗料の塗装などを解説しているサイトを見ると30〜70%もの比率でうすめ液を混ぜているようだ。うすめ液も買わないと大変なことになりそうなので購入。着色、中塗り(おいらは下塗りも込み(^^;)、上塗り、うすめ液の4点セットで大体2千5百円くらい。ついでに刷毛や紙やすりなど、必要そうなものも購入。そうそう。刷毛ってねぇ、油性用と水性用なんてのがあるんだよ?思わず両方買っちゃったよ。

ということで、とりあえずの材料はそろったわけだ。
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