5月13日に、静岡県にある函南原生林に行ってきました。森の案内人は依田彦三郎さん。今回の森歩きのテーマは「不思議を探そう!」です。どんな不思議があるのかな?
 森に入るとマイナスイオンたっぷりの気持ちいい空気。森の中はとてもいい匂いです。雨が降った翌日なので小さな芽も生き生きと喜んでいるように見えました。
 「あの木はなんの木?」「この虫は何を食べているの?」「あの木はなんで曲がっているの?」「何百年も生きているなんてすごいねぇ」などなど、依田さんを囲んでいろんな話をしながら歩きました。森の中は知らないことだらけ、不思議がいっぱいです。
 途中小さな沢があり、そこには小さな沢がにがいっぱいいっぱいいました。沢がには「森のそうじやさん」なんだって。
 草笛の吹き方を教わり、みんなでチャレンジ。草を両手の間にはさんで吹くと「ピー」っといい音がします。

 右の写真は樹齢700年のブナの木です。
根回り12m。幹周り6.35m。数年前まで日本一のブナだったそうです。
 とても雄大でいつまでも見ていていて飽きない感じがしました。
 空を見上げると新緑の葉が重なり、やさしい色合い。足元には青々とした苔、いろんな種類の小さな芽、かわいい花々。 鳥の声。森に入る前は「帰りたい‥」と言っていた子が先頭を歩いています。大きい声で雄たけびをあげている子もいます。

 左の写真は樹齢500年のアカガシです。これもすごかった。ブナにはあまり、近づけなかったけどこのアカガシにはかなり近づけて大迫力!!
 「赤っぽくすべすべした木がヒメシャラ。」「皮はだがむけるのがケヤキの特徴だよ。」「ウバユリは葉を天ぷらにするとおいしいよ。」「地面から花が生えている不思議な花はカンアオイ。」「かわいい花が咲いているのはチゴユリ。」「これはアブラチャンっていうんだよ。おもしろい名前だね。」「葉が丸まっているのは中に虫がいるんだよ。これはオトシブミ。」‥‥などなど、いろんな名前を教わりました。

 左の写真は、沢の河原に到着したところ。休憩する人あり、大きな岩をピョンピョン飛んで遊ぶ人あり。
 この階段を昇りきったら、今回の函南原生林を一望できます。人工ではない、さまざまな緑を織りなす原生林には一同感激で、しばらくその場で見入ってました。
 森の中は、お互いにゆずりあいながらたくさんの種類の植物が生きていました。大きい木が倒れて空があくと次の木が大きくなっていきます。倒れた木は土になり、他の木の養分になります。
 500年前の人が「不伐の森」として守ってきた森。今生きている私たちの癒しの場所となっています。私たちも今から森を守れば500年後にはこんなに豊かな森になっているんだなぁ。
函南原生林