プログラム 講師
第1回
9月23日【金・祝】
13:00〜16:00
斎藤次郎さん(教育評論家)
1939年埼玉県飯能市生まれ。1961年法政大学文学部卒業。子ども調査研究所を経て教育評論家になる。日本エディタースクールでは週1回「児童文化論」の講師を勤める。授業で毎回「絵本新聞」を発行。同校のHPでも読める。主な著書は、「気分は小学生」(岩波書店)、「子どもの心探検隊」(赤ちゃんとママ社)、「高校生なんでも相談」(岩波ジュニア新書)ほか多数。
第2回
11月12日【土】
13:00〜17:00
【映画上映含む】
北村年子さん(ルポライター、自己尊重トレーニング・トレーナー)
子どもの人権、フェミニズム、ジェンダー問題等を主なテーマに取材・執筆活動を行なうとともに、子どもたちが「ホームレス」問題を理解するための「交流・体験学習プログラム」にも取り組み、各地の小中高校等で「ホームレス問題とは何か」「いじめ・襲撃・・・暴力と自尊感情」などの授業も行う。また、乳幼児を抱える母親の子育て・子育ち支援活動に取り組みながら、親や子どもの自尊感情を育むための「自己尊重トレーニング」のトレーナーとしての活動も行なっている。著書)「お母さんがもっと自分を好きになる本〜子育てがラクになる自己尊重トレーニング(学陽書房)」「大阪・道頓堀ホームレス襲撃事件〜弱者いじめの連鎖を断つ(太郎次郎社)」等
飯田基晴さん(ドキュメンタリー映像作家)
1995年に原一男監督の「CINEMA」塾に参加し、その後1996年よりビデオ・テレビ等で野宿者の状況を発表する。現在はフリーで映像制作を行なう。20年以上新宿で路上生活を送っていた男性を、3年かけて撮影したドキュメンタリー作品「あしがらさん」を制作する。※当日、ドキュメンタリー作品「あしがらさん」を上映。
第3回
12月10日【土】
13:00〜16:00
【映画上映含む】
星野弥生さん(チャイルドライン支援センター理事)
現在は世田谷チャイルドライン運営委員長、チャイルドライン支援センター理事を務める。また、「ベンポスタ子ども共和国」の駐日大使、「ピースボート」のコーディネーター兼通訳等、世界をまたにかけた活動を行なっている。※当日、ドキュメンタリー作品「軍隊を捨てた国(ダイジェスト版)」を上映。
第4回
2月18日【土】
13:00〜16:00
三好洋子さん(自立援助ホーム「憩いの家」寮母)
長年にわたり「憩いの家」の寮母を務める。「憩いの家(自立援助ホーム)」は、暮らしの中で青年たちが安心した日常生活をとり戻し、仕事に通い、自分で生きていく力をつけていく場所である。児童福祉法(児童自立生活援助事業)に位置づけられ、15〜20歳くらいの青年たちが少年院・家庭裁判所・児童相談所・児童養護施設などから入所し、1軒に男女6人が職員とともに生活している。
第5回
3月4日【土】
13:00〜16:00
松崎運之助さん(東京都足立区立足立第4中学校夜間部勤務)
江戸川区立小松川第2中学校夜間部を経て、現在は足立区立足立第4中学校夜間部で勤務する。日本中に「学ぶ」ことの意味を問いかけた山田洋次監督の映画「学校」の主人公のモデルとなる。著書)「母からの贈りもの(教育史料出版会)」「青春〜夜間中学界隈(教育史料出版会)」等
「生きざまに学ぶ」とは?
 「いろんな人の生きてきた歴史を聞いてみたい!」「かっこいい生き方をしている人の話を聞いてみたい!」という声を、この頃よく耳にします。現代の地域社会では、人生の先輩たちと出会い、触れ合い、語り合う機会がめっきり減り、誰かの人生を肌で感じて自分の生き方のモデルにしていくことが困難になってきました。私たちは、このような時代だからこそ、いろんな人たちの生きざま・後ろ姿から「こうやって生きていけたらいいな!」とか「こんな生き方がかっこいいな!」と感じられる機会を少しでも多くつくっていけたらと思っています。そして、その人たちの生き方・感覚から学ぶこと以外にも、参加した人たちがいろんな人の話を聞くことによって「私は私でいい。今の私でいいんだ」と思えることができたり、「そんなにがんばりすぎなくてもいいんだ」と少し楽になることができたら、それはとてもうれしいことだと考えています。


「捨てられない大切なもの」ってなんだろう?
 連続講座「生きざまに学ぶ」では、子ども・人権・平和を最優先に考えながら活動し、活躍されている方々にお話をうかがいます。「川崎市子どもの権利条例」が施行されてから4年余りが経ちました。この4年の間に、子どもを含めた社会的に弱い立場の人たちが、安心して暮らせる社会に一歩でも近づくことができたのでしょうか?「条例」の具現化を図るために設置・運営されている、ここ「夢パーク・フリースペースえん」で、そのことについて皆さんと一緒に考えていきたいと思います。そして私たちは、ここ「夢パーク・フリースペースえん」が、皆さんと一緒に今後もいろんなことを考えていける場所になるように、日々努力していきたいと思っています。
連続講座「生きざまに学ぶ」