アーミングの際のチューニングの狂い
ダブルバネに対する返答
モズライトやビグスビのアーミングの際のチューニングの狂いの原因は特定できない場合が多々あります。 先日B-16を購入した際にはテールピースに仕込まれたベアリングに物理的な「ガリ」が有り、大変苦労いたしました。 また、ブリッジがアーミングの際に動くことが因となっている場合。(この解消方法としたスタッドボルトをHPで紹介・販売しています=モズライト用) ナットと弦との摩擦、ペグや弦の張り方にもあると思われます。
バネに言及いたしますと、金属疲労による経年変化が考えられます。俗に言うバネのヘタリです。 バネ交換場合は比較的簡単な作業で終わりますのでまずは試されるべきかと思います。
商品のダブルバネはHPでも説明してありますが、 バネの巻く方向に着目し、一方方向の”ネジレ”から生ずるであろうバネの歪みを解消しようとしたデザインになっています。 このバネの効力は数値的には実証されませんが、外側のバネは左巻きになってそれぞれのゆがみを相殺する構造にしてあります。
バネのテンション(柔軟性の意)と高さは個々のギターの構造等、又演奏者のセンスによっても様々な選択になりますので ある時には”ダブルばね”は外側のバネのみの使用も可能です。
さて具体的なご質問がございましたので紹介させていただきます。
>こちらのバネを仕込みますとチューニングくるいにくいでしょうか
答え:上記の説明のとおりバネのみに原因があれば直ります。
>通常のチューニングをするときでも6弦からはじめて1弦終りまた6弦をしらべるとチューニングがずれるのもバネの張力のせいでしょうか??
答え:そのとおりです。
バネを仕込んだギターはチョーキングの際にも弦の張力の増加分に応じてバネに加圧されますので
特にテンションの低いバネのギターの場合には余計な力が必要となります。