ミルキーにはいいところも困ったところもあります。それに、どうして?という変な癖もあります。随時、紹介していきます


他のワンちゃんたちに対する態度

 道でワンちゃんを見かけると、その場でぱたりと伏せをします。これは、小さい頃、小型犬と出会った際にリードを引いて伏せるようにしつけたからです。でも、それらのワンちゃんがミルキーを相手にしないときに、その場をスムーズに離れる訓練をしなかったのはまずかったと思ってます。というのは、せっかく伏せて友好的に待っているミルキーだけに、相手に無視されるのは嫌らしく、凄まじい声で「遊んでけー」と吠えるからです。知らない人が見ると、とても凶暴な犬に見えてしまいます。そんなときはとても恥ずかしいので、なんとか直そうと努力してますが、まだ十分な効果が出ていません。
 でも、友好的なワンちゃんにはとても優しく、特に小さなワンちゃんにはめっぽう弱く、サービス満点の接待ぶりです。大きなワンちゃんにはむしゃぶりついていくミルキーでも、小さなワンちゃんには伏せたまま、相手の出方を見ながら、優しく相手をします。それだけに、相手のワンちゃんがただじっとしているだけだと、ミルキーからは手出しできないので、仰向けになったり、軽く手で触れたりして、涙ぐましい態度で遊びに誘います。やんちゃな若い小型犬を相手にするとずっと遊び続けます。
 生後3、4ヶ月の子犬には特に優しく、自分が食べているものも、おねだりされると口から出して鼻で押して、どうぞとばかり分け与えます。これにはびっくりさせられました。
 それから、内気で他のワンちゃんになかなか気を許さないワンちゃんにも、手を替え、品を替え、ご機嫌をとって、いつの間にか仲良くなるので、飼い主さんにびっくりされることがよくあります。でも、そんな飼い主さんに「よくしつけてありますね。」と言われると、飼い主としてはうれしいのですが、ちょっと違うので、赤面してしまうのです。

他の動物たちに対する態度

 猫や鳩、カラスでも、ミルキーは遊びたがりました。でも、彼らは相手にしてくれません。そこで、彼らを憎むようになりましたが、そのたびに叱られるので、今ではほとんど相手にしなくなりました。

 この間、公園でフェレットがミルキーのところに寄ってきました。ミルキーはいつものように伏せて待ってます。どうなるかなと心配でしたが、ワンちゃんに対する態度と同じで、フェレットのにおいを嗅いだり、フェレットが体の上に乗ってもされるがままでした。鳩でもカラスでも、ミルキーと遊んでくれるなら、きっと仲良くできると思いました。

人間に対する態度

 これについては複雑です。犬の扱いに慣れている人たちには初対面でも全く平気です。そうでない人がミルキーをじっとみるだけで遊んでくれない場合には吠えてしまいます。この場合にもしっぽを振りながらですので、怒っているわけではないのです。その証拠に、その人が触ってくれると、喜ぶのですから。でも、ミルキーが満足しないまま、去ろうとするとまたワンワン吠えるのです。
 子供については、ばたばた走る回る子供は嫌いなようです。でも、犬を扱い慣れていて、大人の態度で近づく子にはフレンドリーです。
 雑踏の中は平気で歩けます。メーデーのデモに巻き込まれたときはヒヤヒヤしましたが、なんともありませんでした。今でも渋谷の雑踏の中を普通に散歩できます。
 いろいろ総合すると、ミルキーは、人間が内心で怖がっていると、自分のことを嫌っていると感じるらしく、吠えるような気がします。ともあれ今後もなんとか訓練して、立派な家庭犬にしたいと考えています。
 外では以上のとおりですが、家の中ではちょっと違います。親戚などが訪ねてくると、ミルキーは仲間が増えたと思うのか、とても喜びます。飼い主とお客さんとの間を均等に巡り、サービスに努めます。分け隔てのない公平な扱いは、ミルキーのいいところです。

食べ物を隠すこと

 牛スジとか、ほどよく噛んだ皮ガムとか、後でゆっくり食べようと思っているものを隠そうとします。これは飼い主から隠そうとしているわけではなく、先祖の習性から出ている行動のようです。我が家は隠す場所などないほど狭いので、ミルキーはヒーヒーと悲しそうな声を出しながら、隠し場所を探します。しょうがないので、取り上げて、しまう場所を見せながら、しまってやると安心するのです。

くしゃみをすると飛びついてくること

 人がくしゃみをすると、ヒーヒーいいながら、飛びついてきます。喜んでいるわけでもなく、なんとなく心配そうに見えます。理由は未だにわかりません。くしゃみをする前のいろんな兆候を察して、すばやく近づいてきます。

売られた喧嘩を買おうとすること

 他のワンちゃんが攻撃的なうなり声を出すと、たちまちミルキーは怒りだします。例の「遊んでけー」の吠え声とは違います。しっぽも振らないし・・。でも、自分から攻撃的な声は出しません。ドッグランで小さなワンちゃんが「近寄らないで!」と短く吠えると、ミルキーさんは耳を伏せて悲しそうにすごすごと撤退し、ほかのワンちゃんを探しにいくのです。

ワンちゃんの頭をくわえて遊ぶこと

 若い小型犬と遊ぶときに、相手の頭をくわえることがあります。最初はヒヤヒヤして、離すようにしていたのですが、どのワンちゃんも喜んでいるようなのです。ワンちゃんの飼い主によっては、食べられちゃいなさいとけしかける場合もありますが、びっくりしてる場合は今でも引き離します。どうも若い小型犬にとっては、頭を軽くくわえられると、母親にそのようにされていたことを思い出すのでしょうか、ミルキーをすごく慕うようになります。

ラブラドル リトリーバーの耳を軽くかむこと

 ミルキーが7、8ヶ月のころにシュガーというリトリーバーに遊んでもらいました。シュガーはミルキーが嫌いではないのですが、やんちゃなので、うるさそうにしています。ミルキーはそれでも遠慮せずにシュガーの垂れてゆらゆらと揺れる耳を噛んで遊ぶのです。シュガーはおとなしくて我慢強い子なので、怒りません。その後、ドッグランに行くと、リトリーバーを見つけるたびに耳をくわえようとするので、困りました。最近は、そういう癖は直ってきました。

ため息をつくこと

 最近は目立たなくなりましが、ミルキーは深々とため息をつくのです。どんなことを考えているのか、分からないのですが、ついつい擬人化してしまい、その場の状況に合わせて、いろいろ想像の吹き出しをミルキーの頭にくっつけて楽しんでしまいます。
 眠いときは、「MMMMMMMUU」とうめきながら、両手で頭をかかえます。

こわがりなこと

 よく行く喫茶店などでも、不自然な大きな音がするとわんわん吠えてしまいます。わけが分からなくて、こわいようです。飼い主は赤面します。
 道を歩いていて、トラックが立ち木に荷台をごりごり音をたてて擦りけたりすると、トラックに向かって吠えまくります。この場合は乱暴な運転なので、吠えても気になりませんが。

マーキング?

 道を歩いていて、ほかのワンちゃんのおしっこのにおいがすると、ちょっぴりとおしっこをします。メスなのに、マーキングするなんて、ほかにもいるのかな。誰か教えてください。