上原記念生命科学財団

当財団は、昭和６０年２月に、故上原正吉氏の足跡を記念するとともに、
大正製薬株式会社の創業７０周年記念事業として、
社会貢献のために設立した財団です。
以来、生命科学に関する研究に従事する人への研究助成を中心に、
研究功績をあげた人への褒章（上原賞）や国際シンポジウムの開催など事業活動を進め、
人々の健康と福祉の向上に貢献できるよう努めています。

○　助成事業

　　　　１　上原賞（研究業績褒章）　〜　　正賞　金牌、副賞　２，０００万円

　　　　　　　生命科学に関する研究で顕著な功績をあげ、引き続き活躍中の研究者を主要学会、当財団役員・評議員
　　　　　　　および既上原賞受賞者に推薦を願い、候補者のなかから選考し褒章します。
　　　　　　　　　　１９年度　　　２名
　　　　　　　　　　（１８年度　　２名　　　　　　　４，０００万円）

　　　　　　　　　　昭和６０年度以来の既受賞者数は、３５名になりました。

　　　　２　特定研究助成金

　　　　　　　研究の進展がまたれる特定分野の研究に助成を行うため、平成２年度に開始しました。３年間助成を行い、
　　　　　　　その研究成果は国際シンポジウムを開催し、発表していただきます。

　　　　　　　平成１７年度から第６回がスタートしました。
　　　　　　　　　　特定研究助成　Ａ　〜　３年間で１，５００万円　　　５件
　　　　　　　　　　特定研究助成　Ｂ　〜　３年間で　　９００万円　　１２件
　　　　　　　　　　　　　平成１８年度金額計　　　 　６，１００万円

　　　　３　研究助成金　（１件５００万円）

　　　　　　　応募者多数のため、各大学・研究機構内部で選考、推薦していただいた候補者のなかから、
　　　　　　　研究の独創性、発展性、実現性および適時性に基づき選考し、贈呈しています。
　　　　　　　　　　１９年度　　７０件
　　　　　　　　　　（１８年度　７０件　　　　　３億５，０００万円）

　 　　　４　研究推進特別奨励金

　　　　　　　　　　（１８年度　　１０件　　　　　　４，０００万円）

　　　　５　研究奨励金　（１件２００万円）

　　　　　　　若手研究者の研究活動をできるだけ幅広く（多数者に）助成したいと考え、研究助成金と同様に
　　　　　　　各大学・研究機構に１人の推薦をお願いした候補者のなかから選考し、贈呈しています。
　　　　　　　　　　１９年度　　９０件
　　　　　　　　　　（１８年度　９０件　　　　　１億８，０００万円）

　　　　６　海外留学助成　リサーチフェローシップ

　　　　　　　若手研究者で海外留学を希望する人に一年間心おきなく研究に従事し、学術の交流に資していただくよう、
　　　　　　　各大学・研究機構に１人の推薦をお願いした候補者のなかから選考し、助成しています。
　　　　　　　　　　１９年度　　６３人
　　　　　　　　　　（１８年度　６０人　　　　　１億７，０３０万円）

　　　　７　海外留学助成　ポストドクトラルフェローシップ

　　　　　　　博士号取得直後で無収入の人を対象に助成しています。
　　　　　　　　　　１９年度　　３９人
　　　　　　　　　　（１８年度　４０人　　　　　１億３，７３５万円）

　　　　８　来日研究生助成金　（奨学金１か月１５万円、来日準備金２０万円）

　　　　　　　わが国に対する国際的期待の高まりを勘案し、試行中の助成金です。
　　　　　　　当分の間（試行期間中）は、当財団の役員・評議員の推薦者または紹介者を対象にしています。
　　　　　　　　　　１８年度　　１３人　　　　　　　３，７０５万円

　　　　９　国際シンポジウム開催助成金　（１件１００万円以内）

　　　　　　　学術の国際交流のため、わが国で開催される国際研究集会に助成しました。
　　　　　　　　　　１８年度　　２０件　　　　　　　２，０００万円

　　　　　　　　　　平成１８年度助成事業実績

　　　　　　　　　　これまでの助成事業実績

　　　　　　　昭和６０年度から平成１８年度までの上原賞副賞および各種助成金贈呈の累計は、５，２００件を超え、
　　　　　　　総金額は約１５２億円になります。

○　国際シンポジウムの開催　　　　　　　　　　　

　　　　　　　昭和６０年を初回に、これまで８回の国際シンポジウムを開催しています。
　　　　　　　　　　第８回国際シンポジウムは、平成１７年７月１１日〜１３日に開催しました。
　　　　　　　　　　名称　：　上原記念生命科学財団シンポジウム
　　　　　　　　　　テーマ　：　自然免疫ー難治疾患の克服に向けた分子戦略
　　　　　　　　　　参加者数　：　講演者３０人、参加者約４３０人

　　　　　　　　☆　第９回国際シンポジウムを、平成２０年６月３０日〜７月２日に開催する予定です。
　　　　　　　　　　　テーマ　：　システムズ　バイオロジー　：複雑な生命システム理解への挑戦

○　その他の事業

　　　　１　公開シンポジウムの開催

　　　　　　　　　平成１９年２月３日、ニッショーホールで　朝日新聞社と共同で開催しました。
　　　　　　　　　タイトル　「医療革命を目指して〜免疫研究の最前線」

　　　　　　　１　第８回国際シンポジウムの講演録を刊行しました。
　　　　　　　２　平成１６年度の研究助成金等受領者から提出された研究経過報告書をとりまとめ、
　　　　　　　　　「上原記念生命科学財団研究報告集　ｖｏｌ．２０　２００６」を刊行しました。
　　　　　　　３　当財団の年報「上原記念生命科学財団一年の歩み」を作製しました。　　　　　　

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　　　　　　　　　　　　　　（０８０３２８更新）