三菱財団
当財団は、1969年(昭和44年)9月、三菱創業100周年の記念事業として設立され、
以来36年間にわたり、学術研究、ならびに社会福祉事業に助成を続けている。
設立時の趣意書には、当時の急速な経済発展の陰での各種のひずみ
(精神文化の退潮、基礎科学部門の問題、あるいは青少年教育、社会福祉の問題等々)
の克服が急務として謳われているが、これら諸問題の多くは、
今なお引き続いての解決努力を必要とする状況にある。
当財団の事業は、これまで基礎研究の「助成」事業に特化し、
これが徹底した「直接」公募制と並んで、事業面の特色を成してきているが、
将来に向けては時流、諸変化にも柔軟に対処した先駆新事業、新方式の開拓、展開にも
注力を要すると考えられる。諸工夫と関係方面のさらなる協力も得つつ、
真に社会の求める諸要請の一端に応えうる存在を目指したい。
○ 助成事業概要
1.自然科学研究助成(直接公募)
科学・技術の基礎となる独創的、先駆的研究に焦点を置く。
既成分野にとらわれず、優れた着想で新領域を開拓し、国際的発展に先導的役割を担う萌芽ともなり得る研究に
期待している。個人(少数チームを含む。)を対象とする。
2.人文科学研究助成(直接公募)
人文科学全般を対象とするが、歴史、宗教、言語、文化人類、考古、美術等を当面の重点領域とし、
実証的、基礎的研究を重視する。個人(少数チームを含む。)を対象とする。
3.社会福祉事業・研究助成(直接公募)
現行制度上、公の援助を受け難い、開拓的・実験的な社会福祉の民間事業、ならびに同じく科学的調査研究を
対象とする。「事業」は原則として法人。「研究」は個人、団体とも可。
4.その他の諸事業費(非公募)
上記各部門の補完、延長的助成として、わが国の学術研究、社会福祉の向上に必要な諸活動を対象とする
臨時支援。
○ 2006(平成18)年度 助成件数、金額
事業分野 | 18年度 | 参考 17年度 | ||
件 数 | 金 額 百万円 |
金 額 百万円 |
||
1 | 自然科学研究 | 49 | 300 | 300 |
2 | 人文科学研究 | 39 | 60 | 60 |
3 | 社会福祉事業・研究 | 46 | 90 | 90 |
○ 2005(平成17)年度 助成金支出 (決算資料による。単位千円)
費 目 | 支出額 |
学術研究助成 | 360,000 |
自然科学 | 300,000 |
人文科学 | 60,000 |
社会福祉助成 | 90,000 |
諸事業費 | 5,000 |
雑 費 | 21,840 |
助成金支出合計 | 476,840 |
○ 設立以来の助成金累計額 (昭和45年度〜平成17年度)
事業区分 | 件 数 | 金 額 百万円 |
自然科学研究 | 959 | 7,579 |
人文科学研究 | 513 | 1,492 |
社会福祉事業・研究 | 526 | 2,688 |
その他諸事業 | 350 | 277 |
合 計 | 2,348 | 12,037 |
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