結 核
結核とは、結核菌によって主に肺に炎症を起こす病気です。
かつて我が国では、結核が広く蔓延し、死亡者が多数にのぼり死因の上位を占め、
その対策が保健衛生行政の重要課題とされた時代がありました。
今でも結核が主要な感染症であることに変わりはありません。
感染経路 | 結核菌は、重症の結核患者が咳やくしゃみをした時に飛び散り、それを周りの人が直接吸い込むことによって感染します。 | |
結核の現状(日本) | 先進国の中でくらべると、日本は罹患率が高く、まだまだ結核制圧のために力を注がなければなりません。 | |
近年の特徴 | 1.高齢化が進む 2.外国生まれの患者が増加 |
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結核の現状(世界) | 世界人口の約4分の1が既に結核に感染しており、新型コロナウィルスに次いで感染症の死因の第2位です。2022年には約1060万人が発病し、約130万人が命を落としました。貧困、脆弱な保健医療基盤、エイズ蔓延などが主要因と考えられています。 |
2023年の新登録結核患者数は、約1万人
厚生労働省:2023年結核登録者情報調査年報
区 分 | 2023年 | 昨年対比 増 減 |
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新登録結核患者数 | 10,096 | −139 | |
罹患率(人口10万対) | 8.1 | −0.1 | |
結核登録者数(年末) | 22,426 | −2,129 | |
活動性全結核患者数 | 6,794 | 12 | |
有病率(人口10万対) | 5.5 | 0.1 |
2023年の結核による死亡者数は、1,587人
厚生労働省:令和5年人口動態統計(概数)
区 分 | 2023年 | 昨年対比 | 2022年 |
死亡者数 | 1,587人 | −77 | 1,664人 |
死亡率(人口10万対) | 1.3 | −0.1 | 1.4 |
注: 2023年の死亡者数、死亡率は概数
(240830更新)