日本赤十字社取扱分 同社資料による。
インド洪水(2009年)
災害の発生、規模〜インドでは9月29日以降続いた記録的な豪雨により、南部のアンドラ・プラディシュ州とカルナタカ州で
大規模な洪水が発生し、過去100年で最悪と言われる被害となった。
被害状況〜死者350人、410万人が被災
現地赤十字の対応
* インド赤十字社が救援活動を実施〜備蓄救援物資の配付、浄水装置の配備、衛生教育など
* 国際赤十字は、インド赤十字社の救援活動を支援するため、約455万円を拠出した。
日本赤十字社の対応
* 資金援助〜国際赤十字による支援活動の決定を受け、200万円の資金援助を決定した。
* 救援金の受付
受付期間 平成21年10月14日(水) 〜 11月13日(金)
救援金の受付額
413万5,915円
(100811更新)
西スマトラ地震(2009年)
災害の発生、規模〜9月30日午後、スマトラ島西部パダン沖で、マグニチュード7.6と推定される地震が発生、翌10月1日にも
マグニチュード6.8と推定される地震が起き、パダンなど各地で被害が出た。
被害状況〜死者1,195人、負傷者2,902人、全壊家屋11万戸以上。被災者約78万人
現地赤十字の対応
* インドネシア赤十字社が救援活動を実施〜救援物資配付、医療チームの派遣、
地域防災ボランティアによる初期の救援活動、救援物資の搬送
3万7,000世帯への救援物資の配付、800戸の仮設住宅建設、給水や衛生教育の実施
国際赤十字の対応
* 発生直後から緊急医療救護活動を行うとともに、救援物資の配付や飲料水の供給などを実施。
2010年1月からは本格的な復興支援活動を開始し、仮設住宅の建設支援や衛生教育の普及、こころの
ケアなどさまざまな活動に従事した。
日本赤十字社の対応
* 職員派遣〜医師、看護婦など5人を緊急派遣した。
1.ジャワ島中部地震復興支援に派遣中の駐在員を被災地に向かわせ、被災状況を確認した。
2.10月1日、日本から医師1人を被災地に派遣した。
3.ボゴール赤十字病院に派遣している看護師を被災地に派遣した。
4.スマトラ島地震・津波復興支援事業に派遣中の駐在員をインドネシア赤十字社等との連絡調整に
当たらせた。
* 資金援助〜国際赤十字を通じて現地の救援活動を支援するため、5,000万円の資金援助を決定した。
さらに、国際赤十字からの拡大された支援要請を受け、約4,200万円の追加支援を決定した。
これにより、支援総額は約9,200万円相当になる。
救援物資の寄贈 約8,200万円。テント、飲料水タンク、蚊帳など。
資金援助 1,000万円
* 住宅の耐震性向上のためのワークショップ〜
復興支援の一つとして、住宅の耐震性を向上させるために必要な知識と技術を普及するワークショッ
プを2010年10月〜12月に計11回にわたって行った。
* 救援金の受付
受付期間 平成21年10月2日(金) 〜 10月30日(金)
受付額 3億0,226万4,760円
* 発生直後から2011年9月まで救援・復興支援活動を展開した。 事業完了
救援金の使途 同社「きもちのしるし」(2012年版)による。
主な支援内容 | 金 額 | |
1 | 緊急救援 | 7398万円 |
2 | 仮設住宅建設、給水・衛生、こころのケア | 1億6890万円 |
3 | 安全な住宅建設のためのワークショップ | 1367万円 |
4 | 職員の派遣 | 2029万円 |
5 | 事業管理費 | 2538万円 |
合 計 | 3億0222万円 |
参考 日本政府、緊急援助隊を派遣
政府は、10月1日、スマトラ島沖で起きた地震の救援活動のため、警察庁や消防庁、海上保安庁の職員ら約60人の
救助チームと医師や看護師ら約20人の医療チームを現地に派遣すると発表した。
緊急援助隊は同日夜出発、救助チームは8日、医療チームは14日まで支援にあたる。
(09年10月2日付日本経済新聞)
外務省は、非政府組織(NGO)による被災者支援事業に資金協力すると発表した。
資金額は、約2,450万円 (09年10月6日付日本経済新聞)
(120716更新)
サモア地震・津波(2009年)
災害の発生、規模〜9月29日午前(日本時間30日午前)、南太平洋のサモア諸島沖で、マグニチュード8.3と推定される
大地震が発生し、サモア独立国、トンガ王国およびアメリカ領サモアでは地震に伴う津波の被害が出た。
被害状況〜サモアで、死者140人以上、被災者数1万5,000人に上る。
サモア独立国においては、当初、人口の約17パーセントが被災したと報じられ、多くの人びとがショックを受けたと
言われる。
現地赤十字の対応
* サモア赤十字社など各国の赤十字社が救援活動を実施
* 国際赤十字は、サモア赤十字社に約2,800万円の資金援助を決定した。
その後10月4日に、サモア赤十字社の救援、復興支援活動を支援するため、約289万スイスフラン(約2億6,000万円)
の国際緊急アピールを発出し、各国赤十字社・赤新月社等にたいし支援要請を行った。
* 大洋州の12赤十字社の人員を集め、広範囲の災害に対応する地域災害対応チームの育成にも力を注いでいる。
日本赤十字社の対応
* 資金援助〜国際赤十字による支援決定を受け、活動支援のため、200万円の資金援助を決定した。
さらに、支援要請を受け、約630万円を追加拠出し、総計830万円の資金援助を決定した。
* 職員の派遣〜2010年2月から、復興支援を担当する駐在員1人を派遣している。
* 救援金の受付
受付期間 平成21年10月2日(金) 〜 10月30日(金)
受付額 7,725万5,528円
* 救援金の使途 同社「きもちのしるし」(2012年版)による。
緊急救援 | 1856万円 |
被災国赤十字体制整備 | 1800万円 |
災害対策 | 900万円 |
組織強化 | 200万円 |
要員派遣費 | 2493万円 |
事務経費 | 481万円 |
計 | 7730万円 |
* 緊急支援に引き続き、現在はサイクロンや地震、津波、火山噴火など災害が多く発生する大洋州諸国で、迅速かつ効率的な
災害対応ができるよう、地域全体の防災支援に取り組んでいる。
(120716更新)
ベトナム台風被害(2009年)
災害の発生、規模〜フィリピン来襲のあと、9月29日にベトナムの中心部を襲った台風16号(ケツナ)により、45年ぶりの被害が出た。
被害状況〜死者160人以上、被災者数は300万人にのぼる。
現地赤十字の対応
* ベトナム赤十字社が救援活動を実施
* 国際赤十字は、10月2日、5万世帯の被災者にたいし1年間の支援活動を行うこととし、約500万スイスフラン
(約4億3,000万円)の国際緊急アピールを出し、各国赤十字社・赤新月社にたいし支援要請を行った。
日本赤十字社の対応
* 支援金の拠出〜国際赤十字の支援要請に応え、約1,400万円の支援を行うことを決定した。
この支援金は、国際赤十字が実施する緊急支援活動に使われる。
* 救援金の受付
受付期間 平成21年10月1日(木) 〜 10月30日(金)
救援金の受付額
1,000万653円
(100811更新)
フィリピン台風被害(2009年)
災害の発生、規模〜台風16号(ケツナ)が9月26日にフィリピンに上陸、首都マニラや周辺の地域を襲い、
大規模な洪水被害が発生した。
被害状況〜9月29日フィリピン政府当局の発表では、死者277人、行方不明者32人、被災者数は250万人以上。
その後の発表 死者530人以上、行方不明者80人以上、被災者420万人以上、被害家屋9,200棟
現地赤十字の対応
* フィリピン赤十字社が救援活動を実施
* 国際赤十字は、10万人の被災者に9か月間の支援活動を行うこととし、約300万スイスフラン(約2億7,000万円)の
国際緊急アピールを発出し、各国赤十字社・赤新月社にたいし支援要請を行った。
日本赤十字社の対応
* 職員の派遣〜保健衛生支援事業のためにフィリピンに派遣している看護師2人が現地赤十字の救援活動に合流し、
マリキナ市の救護所で活動した。
11月14日に住宅支援担当として職員を現地に派遣した。
(現地では、11月末時点でおよそ20万人が避難所生活を余儀なくされている。)
* 救援物資と救援資金の供出〜救援活動支援のため、200万円の資金援助を決定した。
その後、国際赤十字の支援要請(事業規模14億円)に応え、
900万円相当の救援物資ならびに、1,100万円の資金援助を実施
した。既決定の200万円に加え700万円の支援を行う。
* 住宅再建支援〜半壊住宅5000世帯への修繕キットの配付を終えた。
全壊住宅の再建と生活再建を支援。計4000世帯の住宅再建を支援する。
* 救援金の受付
受付期間 平成21年9月30日(水) 〜 10月30日(金)
* 救援金の受付額
4,484万4,322円
* 救援金の使途 (事業完了) 同社「きもちのしるし」(2012年版)による。
緊急救援 | 1938万円 |
住宅再建 | 2000万円 |
要員派遣費 | 1100万円 |
事務経費 | 223万円 |
計 | 5261万円 |
(120716更新)
参考 日本政府の援助
非政府組織(NGO)による被災者支援事業に資金協力すると発表した。
資金額は、約1,120万円 (09年10月6日付日本経済新聞)
(100811更新)
ジャワ島沖地震(2009年)
災害の発生、規模〜9月2日、インドネシア・ジャワ島の沖合で地震が発生した。規模はマグニチュード7.0
被害状況〜地震により、西ジャワ州は深刻な被害を受け、74人が死亡、34人が行方不明となり、住宅1万4,900棟に被害
別に、地震により発生した地滑りで、40人以上が行方不明になった。
赤十字の対応
インドネシア赤十字社による救援活動
日本赤十字社がボゴール県の病院に派遣している看護師が現地で救援活動を視察した。
(091109追加)
台風8号被害 台湾など(2009年)
災害の発生〜8月上旬に発生した台風8号(マラコット)は、フィリピン、台湾、中国に甚大な被害をもたらした。
被害状況
フィリピン 死者23人、行方不明者3人、負傷者18人、57戸の家屋倒壊、1万8,000余世帯が避難(8月10日現在)
台湾 過去50年間で最悪の被害をもたらした。
死者675人
中国 8人死亡、1万戸以上の家屋が被害を受けた(8月11日現在)。
日本赤十字社の対応
* 資金援助〜台湾紅十字会による被災者救援活動を支援するため、200万円の資金援助を決定した。
* 住宅再建の支援〜台湾紅十字会が行った約1200戸の住宅再建のうち、28戸を支援した。
* 救援金の受付
受付期間 平成21年8月20日(木) 〜 9月18日(金)
* 救援金の使途 (事業完了) 同社「きもちのしるし」2012年版による。
緊急救援 | 200万円 |
住宅再建 | 5958万円 |
災害対策 | 300万円 |
事務経費 | 313万円 |
計 | 6771万円 |
(120716更新)
パキスタン国内避難民救援(2009年)
紛争の経緯と被害状況〜パキスタンとアフガニスタンの国境近くで昨年8月からパキスタン政府軍と武装勢力との戦闘が続き、
状況は依然として安定していない。
国連人道問題調整事務所(UNOCHA)の発表によれば、これまで登録されている国内避難民は、
190万人以上にのぼっている。
赤十字の対応〜パキスタン赤新月社(PRCS)と国際赤十字は、相互に連携しながら、食糧や救援物資の配布、清潔な診療水の
供給、トイレと仮設住宅の設置、医療活動などを実施してきたが、支援を拡大するため、6月4日に6,400万
スイスフラン(約57.6億円)の緊急アピール(支援要請)を発表し、これまでのアピールと合せて総額1億4,000万
スイスフラン(約126億円)の支援を要請している。
日本赤十字社の対応
* 日本赤十字社は、支援要請に応え、これまでに17万3,620スイスフラン(約1,500万円)を拠出するとともに、
4月2日から看護師1名を1年間の任期で派遣している。
さらに、今回の支援要請に応え、2,500万円の追加支援を決定した。
* 赤十字国際委員会(ICRC)の要請に応え、ペシャワールでICRCが運営する病院へ看護師1人を派遣した。
6か月間の予定で活動する。
* 救援金の受付
救援金の受付額(平成21年度中)
291万9,684円
(100811更新)
パレスチナ・ガザ地区紛争(2009年)
被害の発生〜2008年12月27日以来のパレスチナ・ガザ地区に対する攻撃により犠牲者が発生
被害状況〜死者1,314人、負傷者5,300人(2009年1月21日国連発表)
被災地では、水と電気の供給ラインが大打撃を受けていて、ガザ地区の人口の5分の1の人びとが外から搬入される
飲料水に頼っている状態だと報告されている。
赤十字の対応〜パレスチナ赤十字は、攻撃が始まって以来、負傷者や遺体の緊急搬送、トリアージ、応急処置、緊急手術などを
行ってきた。
1月15日夜、イスラエル軍の空爆がアル・クッズ病院を襲い、建物が炎上し屋根が崩れた。
パレスチナ赤十字は、当初約6億円、その後の被害拡大に伴い増額し、約18億円の資金援助を求めている。
イスラエルの赤十字社に相当するダビデの赤盾社は、紛争被災者の支援を行っている。同社は、活動のため
約7億円の支援を要請した。
日本赤十字社の資金援助決定
日本赤十字社は、パレスチナ赤十字社の要請に応え、2,000万円の資金援助を決定した。この資金は、薬、
医療消耗品、被災者に配布する救援物資などの購入に充てられる。
また日本赤十字社は、ダビデの赤盾社の要請に対しては、400万円の支援を決定した。
(090221追加)