寄付の相談 調査室 〜 特定疾病


エイズ (後天性免疫不全症候群)


エイズとは、HIV(ヒト免疫不全ウィルス)に感染して起こる病気です。
感染すると、病気とたたかう抵抗力(免疫)が低下していき、本来なら自分の力で抑えることのできる
病気などを発症するようになってしまいます。

感染経路 性行為による感染、血液を介しての感染、母子感染
感染と発症 HIVに感染しても、すぐにはエイズを発症するわけではない。感染から数週間以内にインフルエンザに似た症状が出ることがあるが、HIV検査を受けないかぎり感染しているかどうかは確認できない。
その後、自覚症状のない時期が数年続き、さらに進行すると免疫の低下によってさまざまな病気(日和見感染症とよばれるもの)を発症し、この時点でエイズ発症と診断される。
服薬で発症を予防  現在はさまざまな治療薬が出ており、きちんと服薬することでエイズ発症を予防することが可能になっている。   
令和4(2022)年の
エイズ発生動向の概要
 
新規HIV感染者は669件、新規AIDS患者は291件、HIV感染者とAIDS患者を合わせた新規報告数は960件で、6年続いた減少から増加に転じた。
新規HIV感染者は、同性間性的接触によるものが71パーセント、異性間性的接触によるものが14パーセント。
新規AIDS患者は、同性間性的接触によるものが54パーセント、異性間性的接触によるものが15パーセント。
新規報告数全体に占めるAIDS患者報告数の割合は、依然として約3割のまま推移している。
新型コロナウィルス感染症の流行以降、保健所での検査件数が減少していたことが影響している可能性に留意する必要がある。
令和6年9月3日発表、
厚生労働省エイズ動向委員会
 

2023(令和5)年 エイズ発生動向

厚生労働省エイズ動向委員会 令和6年9月3日発表

区 分 報告件数 昨年対比
増 減
HIV感染者の報告数  669 37
うち同性間性的接触 476 33
  異性間性的接触 90 −10
AIDS患者の報告数 291 39
うち同性間性的接触 157 30
  異性間性的接触 44 −9
合  計  960 76

報告数の累計(凝固因子製剤による感染例を除く)
3万件に達した。 

 区 分 5年12月31日現在 4年12月31日現在  
HIV感染者  24,532  23,863 
  男  21,898   
  女  2,634   
AIDS患者  10,849  10,558 
  男  9,940   
  女  909   
合  計  35,381  34,421 
  男  31,838   
  女    3,543  

死亡報告数

感染症法施行後の任意報告数
エイズ予防法に基づく法定報告数
 平成元年2月17日〜11年3月31日
596

凝固因子製剤による感染者数および累積死亡者数     血液凝固異常症全国調査

 感染者数     2023.5.31現在 
  計 1,433人  (男 1,419  女 14) 
 累積死亡者数  2023.5.31現在の報告数 
      742人  

世界のエイズ感染動向

世界の状況、
2023年
 
3070万人が抗HIV治療を受けている。
3990万人(3610〜4460万人)がHIVとともに生きている。
130万人(100〜170万人)が新たにHIVに感染した。
63万人(50〜82万人)がエイズに関連する原因により死亡した。
8840万人(7130〜1億1280万人)が感染の流行が始まって以来HIVに感染した。
4230万人(3570〜5110万人)が感染の流行が始まって以来エイズに関連する疾病により死亡した。
 
国連合同エイズ計画(UNAIDS
ファクトシート、2024年
  

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