ドラム売り場で思うこと。

 今回は、超個人的意見です。というか、ここでグローバルな意見というのも少ないですが。
最近、楽器屋のドラム売り場で思うんですよ。はっきり言って退屈、って。でも、こうも思うんですよ。わかってるはずなのに、って。プロではない我々が、まずドラム売り場に行って見る物ってなんですか?これは僕の場合ですが、まず、買えそうにない高いセットを見て少しあこがれたあと、買う気をなくします。買う金もなければ、大事に保管しておける場所もないし。その次に激安のセットや子供向けのような(もしくは子供向けの)小さいセットを見て微笑んだあと、再び買う気をなくします。わかってそうで、微妙にわかってない、と。あとは似たようなものの繰り返しです。シンバルの高いのを見て愕然として、安いのを見てまた愕然として。ハードウェアも同じような流れです。

 でも、ペダルやシンバル類くらいの値段なら少し頑張れば買うことは出来ますし、元々ドラムセットが置いてある場合がほとんどのライブハウスなどでは、主張できるものはスネア、シンバル、ペダル類しかないと思います。
 ・・・なんか、自分で書いてて話が遠回りになりそうなので、この辺で言いたいことを言っておきます。「僕はシングルヘッドで、グラデーションのかかっていないカラーリングで、ダイキャストフープで、RIMS系のマウントシステムを搭載したタムが欲しい。しかし、タマのスタークラシック系やヤマハ系のデザインのラグは嫌い」まあ、ドラマーの方はわかると思うので、細かい解説はしません。こんなとこ、メーカーの人が見ているわけがないので、かえって言いたいことを言わせてもらえます。

 カタログを見てみましょう。思いつく限り全てのメーカーのです。現在、標準でシングルヘッドのタムを作っているメーカーは皆無です。数年前までパールが作っていましたが、ここ最近のカタログには姿を見せていません。実際、パールのシングルヘッドタムをかなり買う気でいましたが、あそこはマウントシステムに問題がありました。RIMS系のマウントシステム(要するに、ドラムシェルにマウント用金具の穴をあけないマウント方式)にするには、パールの場合はフランジフープにする必要がありました。所詮日曜演奏家である以上、つまらないお金をかけたくなかったので諦めました。

 さっきも言いましたが、現在、ほとんどのライブハウスにはドラムセットが置いてあります。それでもワンセット持ってくるような人もいるかもしれませんが、対バンで実質30〜40分の時間の中で持ってくるバカたれもいないでしょうし、ワンマンでやるような人たちの中でも少数派でしょう。せいぜい、スネア、シンバル、ペダル、ちょっとしたスタンドくらいでしょう。
その辺りの道具が、唯一、自己主張できる道具になっています。

そんなことでいいんでしょうか?

 ほとんど、アマチュアの考えは置き去りにされています。


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