特別かわいい顔をしているとか、特別私になついているわけではないんだけど、 なんだか気になる子というのがいます。 それは猫の「ももこ」です。 「ももこ」は神奈川県動物愛護協会にいる子です。 （詳しくは「知って下さい」のページをご覧ください。「ももこ」の紹介ページはこちら。） まだうちのジュニアがこの施設にいた頃、 ジュニアの隣の檻にいたのが「ももこ」でした。 当時、ジュニアを檻から出してやると、ももこの檻の前へ行っては チョイチョイチョイと手を中に突っ込んで、ももこにちょっかいを出していました。 するとももこは、 「ちょっと！そこからあたしの陣地よー！入ってこないでよー。空中もナシよー。 あっち行きなさいよー！このクソガキッ！！」 と、怒りまくっていたものです。 ももこは頭に八割れの柄がありますが、 ジュニアのように、八の字のすそが目の下まできているのではなく、 目の上で広がっています（写真参照）。それが前髪のように見えます。 だからジュニアは「おまえ、前髪マユゼンじゃん。切り過ぎだよ。」って ももこをからかっていたのかも。 そしてももこは「気にしてること言うんじゃないわよ！」と キーキー怒っていたのかも。 私はわりと早いうちから「ジュニアをうちの子として迎えたい。」と考えていたので いつも猫舎に入ると、真っ先にジュニアの顔を見たかったのですが、 「そういうあからさまな態度はももこに失礼だ。」と思い、 まず先にももこに挨拶し、ももこの部屋を掃除し、ももこを撫で撫でし、 その後ジュニアと遊び、 そしてまた最後にももこを撫でる。という気の使いよう・・・。	左が元ジュニア、 右が元ももこの部屋。 ももこは今は 違う部屋にいます。
	ジュニアの場合 八の字が目の下まで
	ももこの場合 八の字が目の上 ↓ 前髪のように見える

人の顔を見ると必ずこちらの目を見て「ナー。」と話し掛けてくるももこ。 話し掛けると必ず「ニャー、ニャー。」と返事をしてくれるももこ。 ももこだってかわいいのに。 ジュニアなんかより、はるかに飼いやすい子なのに。 夫も「こっちの猫の方がかわいい・・・。」とももこのことを気に入ってたのに。 なのに私はジュニアを選んだ。 「見捨てた」「裏切った」 そんな、ちょっと後ろめたいような、すまないような気持ちが ももこに対してあるのです。 でもこんな感傷は思い上がりもいいところで、ももこはきっと、 「別にあんたなんかに もらわれたくないわよー。」って 思っているでしょうね。 ももこは今も、以前と変わらぬ態度で 私の顔を見ると「ナー。」と話し掛けてきます。 私の大事な女友達です。
また来なさいよね。 話 聞いてあげるからさ。