2010年11月、のりまきがもらわれてゆきました。 もう10年以上この施設にいて、 この子はきっと誰にももらわれることなく、ここで死んでゆくのだろう・・・ と勝手にのりまきのことを哀れんでいた私。 でも、きっと、のりまき自身は諦めていなかったね。 自分にふさわしい里親さんが現れてくれるのを のんびり待っていたのでしょう。 その願い通り、素敵な家庭にもらわれてゆきました。 良かったね！のりまき。

以下の文章はのりまきが里親募集中だった頃の紹介文ですが、記録のためにとっておきます。

のりまき　（ 雑種　メス　1999年生まれ　2002年〜在籍 ）

普通、猫の目は真ん中が黒で、まわりが黄色やブルーのことが多いですが、のりまきちゃんはまるで地中海のようなオリーブグリーンの瞳をしています。それはそれは美しく、見詰めていると気持ちが落ち着いてきます。 　しかし、猫にとってはそうでもなかったらしく、ある時突然、のりまきとひげぞうが激しくケンカするようになってしまったのです。 のりまきの宿敵「ひげぞう」 ひげぞう：「アンタのその“ウグイスの糞色”の目を見てるとイライラするのよーーっ！」 のりまき：「あたしだって、アンタのその“ヒゲづら”見てるとイライラするのよ、女のクセに、なによその、ごっついヒゲっっ！！」 　この女同士の激しい争いは2ヶ月ほど続き、流血騒ぎになるほど発展してしまったので、のりまきは、個室へとお引越しすることになりました。 　一人部屋になったのりまきちゃんは、毎日のんびりゆったりと過ごしています。でも、なんだかちょっぴり、寂しそうにも見えるのです。猫はあまり好きではないのりまきちゃんですが、人間は好きで、スリスリ甘えてきます。人間のそばで、お嬢様気分で過ごせる日がくるといいね、のりまき。