ロア

アタシ、捨てられちゃったの・・・

まだ心の傷が癒えないの・・・

でも何度も会いに来てくれれば
あなたのこと好きになるかも・・・



元気な頃は何度もガウガウ言われた。何度も咬みつかれた。
仲良くなりたかったのに、ほとんど触ることができなかった。
でも最後の一ヶ月、衰弱し、寝たきりになってくれたおかげで
それまで決してできなかった抱っこやブラッシングができた。
ロアちゃんに触れられることが嬉しくて、介護も苦にならなかった。
だから死んでしまった今、
もうロアちゃんを抱っこすることはない、と思うと涙が出てくる。

2009年6月10日、ロアちゃんが死んでしまいました。

最後の最後にたくさん触れ合うことができて嬉しかったよ。
いい思い出をありがとう。ロア。

以下の文章はロアちゃんが里親募集中だった頃の紹介文ですが、記録のためにとっておきます。

ロア ( 雑種 メス 1996年生まれ 2003年〜在籍
 ある会社で飼われていたそうです。でも不況のせいで会社は倒産。ロアちゃんは、かわいそうに、捨てられてしまったそうです。不況の風がこんないたいけな犬にまで及んでいます。というか、弱い者にこそ、しわ寄せがくるのですよね。

 ロアちゃんは、捨てられたことが分かっているのでしょう、「捨てられちゃった・・・。」と言わんばかりの、悲しげな表情を浮かべています。でも、少しづつ立ち直ってきているようで、慣れてきたスタッフさんには、すり寄って甘えた表情を見せます。今はまだ少しぎこちないけど、心の底から笑えば、とてもチャーミングな子であることが、その表情から伺えます。
 慣れていない人には、ガウガウ言ってしまう事もありますが、だからこそ、慣れてくれた時の喜びはひとしおです。

 「癒しブーム」の昨今ですが、「癒される」ことばかり追い求めずに、このロアちゃんを「癒してあげて」くれる方は、いらっしゃいませんか?「癒される」喜びより、「癒してあげる」喜びの方が、きっと大きいと思います!




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