協会見学ツアーへようこそ! 2003/04/12 UP (2006/09/08 ちょっと更新) 神奈川県動物愛護協会は捨てられた犬猫を保護し、里親さんを探す施設です。 施設の建物は築40年以上は経っているので、いかにも古そうです。 犬猫を収容するケージの鉄格子は、さびでボロボロ。 響き渡る犬や猫の鳴き声。飛び交う毛。動物のにおい。フードのにおい。 忙しそうに行き交うスタッフさんたち・・・ 私が初めて神奈川県動物愛護協会を訪れ、これらの光景を見た時、 正直言って“すさまじいもの”を感じました。 その“すさまじさ”を、あなたもちょっぴり体験してみませんか?! |
「神奈川県動物愛護協会」とは・・・ 1958年(昭和33年)当時の県知事夫人、内山登志子氏により設立されました。 設立当初から、犬猫の保護施設と併設の動物病院を持ち、活動を続けています。 1987年からは、保護した動物を安楽死させることなく活動を行っています。 毎年100匹以上の犬猫等を保護し、里親探しを行っています。 保護依頼はリストに記入され、1匹もらわれると次の子を保護するシステムです。 神奈川県動物愛護協会は財団法人です。 (財団法人とは、事業内容の公益性を行政が認めた公益法人であり、社団法人との違いは、 設立者の意思に反することなく事業を行い続けるところです。財団法人では、 「寄付行為」という名称のものが「規約」にあたります。) |
それでは、中へお入りください。 |
パドック(表) 入り口を入るとまず左手に、高いフェンス越しに犬舎があります。 「表のパドック」と呼んでいます。 犬達が「ワンワンワン!」と歓迎してくれます(怪しがってるだけかな)。 |
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「いらっしゃいませ」 |
旧猫舎 パドックと併設して猫舎の建物があります。 中は壁で仕切られ、鉄格子の扉がついた部屋がたくさんあります。 病気を持っていたり、他の猫と仲良くできない子などが、各個室で暮らしています。 協会が建っている土地は窪地になっているため、この建屋は特に日当たりが悪いです。 実際はこの写真よりも、もっと暗い感じです。 |
この猫舎に入るとまず正面に 大きめの個室がいくつかあり、 ここには犬たちが入ります。 |
左の写真で言うと、左側に、 猫の個室の部屋が続きます。 |
各個室の猫たちのつぶやき | |
「こんなダンボールじゃなくてさ〜、 もっとフカフカのベッドがいいんだけど」 (モモコ) |
「あたしのベッドはフカフカ♪」 (のりまき) |
「退屈であくびが出ちゃう。 遊びに来てよね」 (ミミ) |
「時々個室から出してもらって 運動するよ」 (ブブ) |
事務所 事務的な処理をするための部屋ですが、ここにも所狭しとケージが置いてあり、 中は犬猫でいっぱいです。 事務所は併設されている動物病院の待合室も兼ねているので いつも人や動物でいっぱいです。 |
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付属の動物病院では 毎年1000匹以上のノラ猫に 不妊手術を行っています。 一般の患者さんの来院も 受け付けています。 |
協会の子が病気になれば ここで治してもらえます。 みんなの強い味方です! |
台所・休憩室 台所では施設の子達のごはんを用意します。 全ての子を個別に健康管理しているので、皆それぞれ違うごはんをあげています。 皆の食後、台所はお皿の山となり、まるでレストランの厨房のようになります! 台所の隣はスタッフの休憩室です。 ここにも猫たちが生活しています。 |
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台所の下で眠っちゃってる まりおとあられ |
休憩室にいる猫は 人懐っこい子ばかり。 すぐに人のひざの上に 乗っかってきたり、 頭をこすりつけて来たりして かわいいです。 |
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パドック(裏) 台所の裏手にも、犬舎があります。 結構広々していますが、もう老朽化しているため、まるで古代遺跡のような様相を呈しています。 この古びた施設に、老犬が横たわって寝ている姿を見ると、 なんだか悲しくなってしまいます・・・。 |
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ここはイタリア、ポンペイの遺跡 |
紀元前8世紀頃に建設されたこの都市は、石畳の道路や水道が整備され、商業・農業などで栄える豊かな都市であったが、ベスビオ火山の噴火により・・・ |
・・・ではなくて、 ここは神奈川県動物愛護協会。 でも、遺跡みたいに古いよね。 |
ボロボロの部屋・・・ |
その中で、老犬じゅんちゃんが丸まって寝ている姿を見ると、悲しい気持ちになります。 |
新猫舎 この建屋は後から増設されたものなので、比較的きれいです。 この建屋には正面、左、右に3部屋あり、 それぞれの部屋では複数の猫たちが、自由に放されています。 家庭での室内飼いと同じような環境です。 |
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お行儀悪い子が室内を うんちまみれにしてしまうことも・・・ 「オマエがやったんだろ!」 「ちがうよ!オマエだろ!」 |
猫だらけ〜〜 |
こちらの部屋には元ノラだった 10匹の猫たちがいます。 慣れるまではそれぞれ ケージに入れていましたが、 今では自由に放しています。 |
棚の中で寝るのが好き。 まるでカプセルホテル。 |
以上が神奈川県動物愛護協会の全貌です。 他にも、建物の裏や通路など、あらゆる所に犬が繋がれていたりするので、 あちこちで犬や猫の姿が見られます。 先にも書いたとおり、最初は「すさまじい所だ!」って思ったけれど、 すぐに慣れ、今では行くのが楽しみです。 だってみんな、かわいいから! |