じゅん

最近は腰が曲がっちゃって・・・

ちょっと前は上を見上げることも
できたんだけど・・・

でも、ホラ、お散歩だって
行けるんだから!



2004年5月31日、じゅんちゃんが死にました。
少しづつ歳をとって、少しづつ体が弱っていって、
少しづつ体の機能を止めてゆき、最後に心臓を止めた。
そんな死に方だったじゅんちゃん。
死に方にルールなんかないけれど、
じゅんちゃんは「正統派の死に方」をしたように思えました。

遺体に添えられたブルーと白のあじさいが
じゅんちゃんにとっても似合ってた。
これからあじさいの季節。
「あじさいはじゅんちゃんの生まれ変わりかな。」
私はあじさいを見る度にそんな風に思うでしょう。


以下の文章はじゅんちゃんが里親募集中だった頃の紹介文ですが、記念のためにとっておきます。

じゅん ( 雑種 メス 1988年生まれ 1990年〜在籍
 あばら骨や腰骨がゴツゴツと丸見えで、腰が曲がって上を向けず、ヨタヨタと歩くじゅんちゃん。こんなじゅんちゃんを見てしまうと「かわいそうに・・・」と感じてしまうかもしれませんが、でも、ごはんも食べるし排泄も自力ででき、お散歩も行けます。じゅんちゃんは、ただ歳をとっただけ。かわいそうなのはこの姿ではなく、温かい家庭にもらわれることもなく、この施設で歳を重ねてしまったことかな・・・。

 自力で立っているのがおっくうなのか、じゅんちゃんのそばに立ってやるとヨタヨタと体を押し付けてきて、こちらの足に身を任せます。「寝そべっちゃえばいいのに、体を人に預けながらも“立っている”ところが健気だよね。」と撫でてやると、その温もりが心地よいのか、気持ち良さそうにします。止めて立ち去ろうとすると、「え〜、もうちょっと〜〜。」と尚も体をすり寄せて来ます。

 じゅんちゃんは私の温もりを喜んでくれるけど、私も、じゅんちゃんの温もりが嬉しい。この温もりが、もう少し続くことを願います。 



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