ヒロ

ワ〜〜イ、人だ!
撫でて撫でて〜〜

かわいいおめめですが、
見えていません

撫でられている時が
イチバンしあわせ・・・



2006年2月10日、ヒロくんが死んでしまいました。
一番気に掛けていた子だったので、私にとって、とても辛い事実です。

こんなにもみすぼらしくて、汚らしくて、臭い猫に出会うことは
もうないだろうな。
そして、こんなにもいとおしいと思える猫に出会うことも
もうないでしょう。

ヒロくん、ヒロくん、
大好きでした。


以下の文章はヒロくんが里親募集中だった頃の紹介文ですが、記念のためにとっておきます。


ヒロ ( 雑種 オス 1998年生まれ 2002年〜在籍
 ここの施設にいる子たち、みんなみんな大好きだけど、実はこのヒロくん、私のイチバンのお気に入りです。あ、他の子には内緒ね。

 正直言って初めて見た時は、「みすぼらしい猫。」って思いました。でも、ヒロくんを抱き上げた瞬間、そのあまりの軽さに、思わず涙がこぼれました。
 ヒロくんは白血病を持っています。なので体がとても弱いです。ここに来た時は瀕死の状態で、他の猫の血を輸血しました。それでなんとか一命をとりとめましたが、元気に飛び跳ねるような子ではありません。いつもお顔は目ヤニだらけ。毛もボサボサ。今ではご飯もよく食べますが、それでも体はペッタンコのお痩せさんです。

 こんなヨレヨレのヒロくんの、どこがそんなにいいの?
 それは、写真を見ても分かるように、人が大好き!ぬくもりが大好き!なところです。
 ヒロくんは目が見えていません(多分生まれつき)。それでも、人の気配を感じると、撫でて欲しくて「ナーン!ナーン!!」と鳴きまくります。お部屋の扉を開けてやると、もう、檻からこぼれ落ちるようにして人の腕の中に入ってきて、鳴くのをピタリとやめ、撫でられている間中、ひたすら「ゴ〜ロ、ゴ〜ロ・・・・」と喉をならし続けます。ひたすらぬくもりを求め、スリスリしてくるその姿に、「私なんかのことを、この子は必要としてくれる。」と感じて嬉しくなってしまうのです。

 体が弱いため、ちょっとしたことですぐ体調を崩してしまいます。そうなると食欲もなくし、人が来てもすり寄って来ません。そんなヒロくんを見た時、私は思わず泣いてしまいました。白血病を持っている猫はあまり長生きしないと聞いています。でも、病気を克服する子もいるそうです。ヒロくんには長生きして欲しい。そう願ってやみません。




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